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[MOM4330]岡山学芸館MF田口裕真(3年)_主将が「チームに貢献したい」気持ちを表現。決勝でも貴重なヘディング弾

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後半16分、岡山学芸館高はU-17日本高校選抜候補MF田口裕真主将(3年=高槻ジーグFC出身)が貴重な追加点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.11 インターハイ岡山県予選決勝 岡山学芸館高 2-0 作陽学園高 美作ラグビー・サッカー場]

「ゴールというところでチームに貢献したいなというのは今大会通じて思っていたので、その中で点を決められたので嬉しいです」

 岡山学芸館高は1-0の後半16分、U-17日本高校選抜候補MF田口裕真主将(3年=高槻ジーグFC出身)がヘディング弾。後半ラストプレーで同点ヘッドを決めた準決勝に続く貴重な一撃で、チームを全国大会出場へ導いた。

 左SB持永イザキ(3年)のロングスローに対し、勢いを持って走り込むと、頭でゴールネットへ突き刺した。身長は170cm台前半だが、ゴール前への入り方を意識して見事な得点。高原良明監督も「アイツは足より頭の方が上手いんじゃないですかね」と微笑むヘッドで、作陽学園高を突き放した。
 
 この日は立ち上がりから果敢なドリブル突破。シュートを打ち切るなど、一際ゴールへ向かう姿勢を見せていた。後半にもドリブルシュートを放つなど両チーム最多のシュート4本。献身的な守備も含めてチームの中心選手として戦い続けた70分間だった。

 選手権で日本一を獲得した岡山学芸館だが、新チームは特別なリーダー不在のままスタートしている。高原監督はその中で抜擢した田口が「しっかりキャプテンになった」と評価。主将は県新人戦の敗戦などを乗り越え、優勝したこと、チームの勝利に貢献できたことを素直に喜んでいた。

「自分が最高学年になって大きな期待も背負ってキャプテンという中で、自分のプレーが出せない時期もあったんですけれども、今大会はチームとしても戦って、点も決めてチームに貢献できたという点では良かったと思います」

 優勝後は、名将・平清孝ゼネラルアドバイザーの真隣で緊張の取材対応。「(平ゼネラルアドバイザーの存在は)メンタル的に大きく、声も掛けてもらっていましたし、チームとしても入りだったりセオリー、決まり事も言われていた。試合の中でチャンスのあとにはピンチがあるところも声がけは全員でできていた」。そして、その助言で技術面についても成長できたことを感謝していた。

 田口自身も負傷離脱するなど、今年は上手く行かない時期も長かった。その中で主将はチームを鼓舞したり、一人ひとりに声を掛けることを意識。自分自身には一つのミスも許さず、チームに貢献することを目指したという。

 平ゼネラルアドバイザーやコーチ陣、先輩の支えも力に。「去年の(主将である井上)斗嵩さんだったり2個上の(主将、山岡)亮太さんだったり、(木村)匡吾、(山田)蒼だったり、そういう先輩にアドバイスをもらいながら、一人で背負わず色々な人に助けられながらできています」。昨年以上に高まっているという「チームに貢献したい」という気持ち。チームメートとともに課題を改善し、今夏の全国大会でも決めて、勝ち続ける。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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