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文武両道を目指して徳島市立へ進学。上手くて、戦える選手へ成長中のMF山座拓達はインハイで8強以上を狙う

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徳島市立高の中盤の要、MF山座拓達(3年=サガン鳥栖U-15唐津出身)は正確なパスと運動量を発揮

 現在、プリンスリーグ四国首位で、6月の四国高校選手権で優勝している徳島市立高(徳島)は、21日の「第12回堺ユースサッカーフェスティバル」開幕戦(J-GREEN堺)で近大附高(大阪)に2-0で快勝。最近は攻めながらも隙を突かれて失点する試合が増えていたが、持ちこたえて逆にMF山口凜太郎(2年)の2得点で勝利した。

 司令塔のMF山座拓達(3年)は普段、ボランチの位置から落ちて攻撃を組み立てることが多い。だが、この試合では「前半が良くなかったので、後半ややり方を変えて見ようかなと」と落ちずに中央でボールを引き出し、普段よりも高い位置で攻撃をコントロール。そして、正確なスルーパスなどで崩しに係わった。

 守備でも、運動量を増やして相手の速攻を阻止。サガン鳥栖U-15唐津(佐賀)時代の山座のポジションはシャドーで、高校進学後にボランチへ転向した。意識して守備もレベルアップ。「最初はめっちゃちっちゃくて、走れなくて、戦うプレーもできなかったんですけれども、走ったり、ボール動かしたり、試合に出さえてもらったので色々な経験ができて吸収できた」。テクニックに加え、運動量が多く、戦える選手になってきている。

 評定オール5という学力の持ち主。中学卒業時には、地元・福岡県トップクラスの進学校の受験も考えていたが、サッカーでも上を目指すため、四国を代表する強豪校・徳島市立へ入学した。「文武両道でどっちも頑張りたくて。めちゃくちゃ成長できた」と山座。昨年度の選手権では尚志高(福島)相手にテクニックや推進力のある動きを発揮するなど全国大会でも印象的なプレーを見せていた。

 今年は「みんな技術があるので係わって、あと仲が良いので助け合っている」というチームの中心選手。プリンスリーグ四国で首位を快走し、四国大会でも優勝した世代は、インターハイで8強を目標に掲げている。

 今大会、初戦で中津東高(大分)に勝利すれば、2回戦で尚志と対戦する可能性がある。「去年、尚志に負けた悔しさがあるので今回リベンジしたい。自分がボールに係わって、ゲームを作って行って、最後崩して決めるところと守備は運動量増やして無失点で終わりたい。自分たちの目標はベスト8。去年、インハイも選手権も初戦敗退してしまったので一戦必勝で頑張って勝ちたい」と誓った。22日の「第12回堺ユースサッカーフェスティバル」第2戦では、インターハイ注目校の神村学園高(鹿児島)にも1-0で勝利。ここから細部を突き詰めてインターハイを迎え、目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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