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選手権優勝校・岡山学芸館MF田口裕真主将は重圧よりも「楽しみ」。「今年のチームとして初めてのタイトルが取れるように」

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インターハイ開会式に出席した岡山学芸館高MF田口裕真主将(3年=高槻ジーグFC出身)

 今年の世代にとって“初”の全国タイトルを勝ち取る。令和5年度全国高校総体(インターハイ)「翔び立て若き翼 北海道総体 2023」男子サッカー競技の開会式が28日に旭川市民文化会館で開催され、参加52校の各2選手が出席。昨年度の全国校選手権で初優勝した岡山学芸館高(岡山)のMF田口裕真主将(3年=高槻ジーグFC出身)も、開会式に臨んだ。

 選手権王者として注目されるが、田口は「冬のことはチームとして言われることは言われるけれど関係なく、今年のチームとして初めてのタイトルが取れるように1試合1試合戦っていきたい」ときっぱり。初戦となる2回戦から目の前の1試合1試合に集中し、勝ち上がることを誓った。

「(開会式に出席し、)初めて全国のチームと会った中で、自分たちが選手権で優勝した後初めての全国大会で結果を残さないといけないというプレッシャーは少しあると思うんですけれども、自分たちの力がどのくらいあるのか楽しみの方が大きいです」

 選手権で岡山県勢初の日本一。田口やGK平塚仁(3年)ら主軸が残っていたこともあり、新チームは大きな注目の中でスタートした。だが、県新人戦は4位。先輩たちが10年以上に渡って繋いできた中国新人大会への出場を逃すなど現実を突きつけられた。

 だが、そこから堅い守りや粘り強さを身に着けるなどチームは変化。インターハイ予選は土壇場のゴールで追いついてPK戦で勝利するなど逞しさも表現し、全国切符を勝ち取った。田口は「一つ勝ち切れたことは自信になっている。公式戦も(プリンスリーグ中国で最近5試合を4勝1分と)良い形で来ている。このインターハイも目の前の試合に集中して優勝できれば良いなと思います」。その中で主将は、自らのゴールや運動量でチームに貢献する考えだ。

「個人としては他の選手と違いを見せることを求められてくると思いますし、結果のところで多くのゴールを取って、チームに貢献したい」。選手権では準々決勝、準決勝で2試合連続先制点。メンタル面での成長も光るリーダーは、佐賀東高(佐賀)と山梨学院高(山梨)の勝者と戦う初戦からチームを引っ張り、インターハイで新たな歴史を築く。

(取材・文 吉田太郎)

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