beacon

インハイ開会式で旭川実DF庄子羽琉主将が選手宣誓。全力プレーで感謝の気持ちを伝える

このエントリーをはてなブックマークに追加

旭川実高DF庄子羽琉主将(3年=北海道コンサドーレ旭川U-15出身)が選手宣誓。

 感謝の思いを全力プレーで表現する――。28日、令和5年度全国高校総体(インターハイ)「翔び立て若き翼 北海道総体 2023」男子サッカー競技の開会式が旭川市民文化会館で開催された。開催地・北海道第1代表である旭川実高DF庄子羽琉主将(3年=北海道コンサドーレ旭川U-15出身)が選手宣誓。18年間育ってきた地元・旭川市でインターハイが開催されること、多くの仲間や関係者に応援してもらえることに感謝し、全力でプレーすることを誓った。
 
「今年は36年ぶりの北海道インターハイ全国大会が、18年間過ごしてきた地元・旭川で開催されることとなり、多くの方々に応援して頂ける最高の舞台でサッカーができることに改めて感謝しています。この広大な北海道の地でこの大会に係る全ての人々に勇気や感動を与えられるよう全力でプレーすることを誓います」

 恩師・富居徹雄監督や各校の指導者、開会式に参加した選手たちから拍手。スタッフ、チームメートと相談して作成したという宣誓文には、コロナ禍で悔しい思いをしてきたこと、それを仲間たちと工夫しながら乗り越えてきたこと、一生懸命努力してきたことも組み込んだ。

 今回の選手宣誓で何よりも伝えたかったことは、プレーで恩返しするということだ。庄子は「自分たちはプレーで恩返しというか、感謝の気持ちは伝えられると思っている。そのことを伝えたかった」。学校の教員、同級生たちがインターハイへ向けた壮行会を開催してくれたほか、30日の初戦では全校応援で後押ししてくれるのだという。また、開幕へ向けてトレーニングする中、自分たちが快適に、100%の状態でサッカーができるように周囲の人たちがサポートしてくれていることを実感。その感謝の思いをピッチで、全力で表現する。

 旭川実は今年、“高校年代最高峰のリーグ戦”プレミアリーグEASTに12年以来となる参戦。Jクラブユース、高体連のトップチーム相手に守備的な戦いをするのではなく、前期11試合は積極的にチャレンジすることを心がけてきた。ここまで1勝1分9敗と満足の行く結果ではないことは確かだが、内容は11年前から大きく変化。クロスや突破からのシュートなど、チャレンジしてチャンスを作ること、強豪チームと渡り合うことができている。

 庄子は「日本トップレベルの相手に自信はついてきていると思います」。今大会はその経験を活かし、過去最高成績の8強超えを目指す戦いでもある。庄子は5月に負傷も、トレーナーたちの支えもあって、復調。その感謝の思いもぶつけ、結果に繋げることを誓った。

「(今回のインターハイは)自分たちがずっとやってきたプレミアの経験とかを出せる最高の舞台だと思っているので、自分たちの力を100%を出して結果に繋げたい。攻撃参加が自分の武器なので、どんな相手でも果敢にチャレンジして攻撃の部分で違いを作って、得点に絡んでチームの勝利に貢献したい」と誓った。

「(選手宣誓を終え、)すっきりしたという感じです」という庄子はチームメートとともに、明桜高(秋田)対帝京長岡高(新潟)戦の勝者と戦う初戦に集中。勝って、学校の仲間たちや地元・旭川の観衆を沸かせる。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

TOP