[7.29 インターハイ1回戦 明桜 1-5 帝京長岡 忠和公園多目的広場B]

　令和5年度全国高校総体(インターハイ)「翔び立て若き翼 北海道総体 2023」男子サッカー競技(北海道)が29日に開幕した。忠和公園多目的広場Bの第2試合では、2大会連続6回目の出場を果たした明桜高(秋田)と2大会連続7回目の出場となる帝京長岡高(新潟)が対戦。帝京長岡が5-1で快勝を収めた。

　試合立ち上がりからFW臼田成那(3年=北海道コンサドーレ旭川Uー15)をターゲットにしたアグレッシブな攻撃で相手ゴールに迫る明桜。前半2分には、左サイドを抜け出した臼田がペナルティエリア内に切り込みチャンスを作るも、帝京長岡GK小林脩晃(2年=FC東京U-15むさし)の好守に遭い、先制とはならなかった。

　攻め込まれた時間帯を無失点で切り抜けた帝京長岡。ボールを握って徐々に盛り返すと、右サイドを起点にチャンスを作った。前半9分には、MF原壮志(3年=RIP ACE SOCCER CLUB)がピッチ右からゴール前へグラウンダーのボールを折り返すも、FW安野匠(2年=シュートJrユースFC)にあと一歩届かなかった。

　それでも、再びその右サイドを起点に好機を演出する。安野と原で崩すと、ゴール前を狙ったクロスは逆サイドに流れるも、そこから攻撃を構築。鋭いボールのクロスにFW新納大吾(2年=千里丘FC)が合わせてゴールに突き刺した。

　さらに帝京長岡は前半24分、左サイドから攻撃を仕掛けると、MF吉竹勇人(2年=VIVAIO船橋SC)のラストパスを安野が流し込んで追加点。同28分には、安野がペナルティエリア内で倒されてPKを得ると、キッカーを務めたDF内山開翔(3年=長岡ジュニアユースフットボールクラブ)のシュートはGK川村晃生(3年=青森フットボールクラブジュニアユース)に弾かれるが、内山自らが押し込んでリードを広げた。

　帝京長岡は前半アディショナルタイム6分にも追加点。川村がペナルティエリアぎりぎりまで飛び出してパンチングしたボールをMF山村朔冬(3年=賢明サッカークラブ)が落ち着いて流し入れ、4点リードで前半を折り返した。

　迎えた後半も、守護神の小林を交えた最終ラインからしっかりとボールを繋ぐスタイルで主導権を渡さない帝京長岡。同12分には、新納が右サイドからのクロスにヘディングで合わせてゴールネットを揺らし、優位に試合を進めていく。

　5点を追う明桜は後半27分、FW北川学(2年=FCトッカーノ U-15)が相手のクリアミスを突くと、GKとの一対一の場面で冷静に流し込み1点を返す。勢いにのると、同28分には臼田がゴール前で決定機を迎えたが、こちらは小林に阻まれた。

　その後は、帝京長岡が点差を守り抜いてタイムアップ。5-1で勝利し、2回戦進出を決めた。

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●【特設】高校総体2023