beacon

王者レアルがセルティックに苦戦も後半3発で快勝! 旗手怜央、前田大然、古橋亨梧がCLデビュー

このエントリーをはてなブックマークに追加

技ありのゴールを決めたMFルカ・モドリッチ

[9.6 欧州CLグループF第1節 セルティック 0-3 R・マドリー]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)のグループF第1節が6日に開催され、昨季王者のレアル・マドリー(スペイン)は敵地でセルティック(スコットランド)を3-0で下した。前半から苦戦を強いられたものの、後半の3ゴールで白星スタートに成功。セルティックの日本人選手ではMF旗手怜央が先発出場し、後半27分までプレーした。ベンチスタートのFW前田大然は後半開始から、FW古橋亨梧は後半27分からピッチへ。3選手とも欧州CL初出場を果たした。

 ラ・リーガ開幕以降、うまく選手を入れ替えながら4戦全勝で首位に立つレアル。連覇を狙う欧州CL初戦は、ラ・リーガ開幕前に行われたUEFAスーパーカップ・フランクフルト戦(○2-0)の4-3-3をベースに、移籍したMFカゼミーロ(→マンチェスター・U)のアンカーのポジションにラ・リーガ開幕4戦連続スタメン中のMFオーレリアン・チュアメニを入れた盤石の布陣で臨んだ。

 GKティボー・クルトワをゴールマウスに据え、4バックは右からDFダニエル・カルバハル、DFエデル・ミリトン、DFダビド・アラバ、DFフェルラン・メンディ、中盤はチュアメニ、MFルカ・モドリッチ、MFトニ・クロース。3トップは右からFWフェデリコ・バルベルデ、FWカリム・ベンゼマ、FWビニシウス・ジュニオールが並んだ。

 対するセルティックの基本フォーメーションは4-2-3-1。日本人では旗手が唯一スタメンに名を連ねた。攻撃時はインサイドハーフの位置を取り、守備時はダブルボランチの一角を担当。前田、負傷明けの古橋はベンチスタートとなった。

 ホームのセルティックは前線から厳しくプレッシャーをかけてレアルのビルドアップを制限し、押し込まれてもコンパクトな守備ブロックでチャンスを与えない。攻撃では鋭いカウンターのほか、旗手を中心としたテンポの良いパスワークでゴールに迫った。

 前半20分に左CKの流れから旗手の強烈なミドルシュートがGKクルトワを襲うと、直後の同21分には、旗手とダブルボランチを組むMFカラム・マグレガーがパンチのあるシュート。だが、惜しくも左ポストを叩いた。

 レアルはペースを握りつつあった前半30分、右膝付近を痛めたベンゼマが交代するアクシデント。FWエデン・アザールを急遽ピッチへと送り出した。

 前半42分には左サイドを抜け出したビニシウスがGKジョー・ハートとの1対1を迎えるが、右足のシュートはブロックされる。そのままスコアレスで前半終了となった。

 セルティックは後半開始からFWリエル・アバダに代え、前田を投入。レアルもミリトンを下げ、DFアントニオ・リュディガーを起用した。

 後半2分、右からDFヨシプ・ユラノビッチがシュート性のクロスを送ると、さっそくゴール前の前田にビッグチャンス。しかし、右足でジャストミートできず、GKクルトワにセーブされた。

 ピンチをしのいだレアルは後半11分、少ないタッチでセルティックのプレスをかい潜り、右サイドのバルベルデがDFとGKの間に低く速いクロスを供給。ファーから走り込んだビニシウスが右足で決め、ついに均衡を破った。

 後半15分にはアザールがドリブルで中央を攻め上がり、相手を引き付けてペナルティエリア内右へパス。受けたモドリッチが中央へ持ち出し、右足アウトでシュートを放つと、GKハートに触られながらもネットを揺らして2-0とした。

 2点ビハインドのセルティックは後半27分に3枚替えを敢行。旗手はMFデイビッド・ターンブルとの交代で退き、FWギオルゴス・ギアクマキスに代わって古橋が送り込まれた。

 だが、セルティックは試合をコントロールするレアルからなかなかボールを奪えない。後半32分にはクロースが左から右へ展開し、大外から走り込んだカルバハルがワンタッチで中央へ落とす。これをフリーのアザールが左足で蹴り込み、レアルがリードを3点に広げた。

 最前線の古橋は攻撃の機会が少ない中で後半33分、左サイドのFWジョタからのクロスに反応。しかし、うまくミートできず、シュートは枠の右上に外れた。セルティックはその後もゴールが遠く、0-3で試合終了。終わってみればレアルが王者の貫禄を示す形となった。

●海外組ガイド
●チャンピオンズリーグ(CL)22-23特集
●ラ・リーガ2022-23特集

データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

TOP