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[CL]シュート数24本対0本…レアルが敵地で初8強のアポエルに3発先勝

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 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は27日、準々決勝第1戦を行い、キプロス勢初のベスト8入りを果たしたアポエルがレアル・マドリー(スペイン)をホームに迎えた。アポエルは粘り強くレアルの攻撃に耐えていたが、レアルは後半29分にFWベンゼマが先制点。後半37分には途中出場のMFカカ、同45分にもベンゼマが2点目を決め、3-0で先勝した。第2戦はホーム&アウェーを入れ替え、レアルのホームで4月4日に行われる。

 試合は戦前の予想どおりレアルが圧倒的にボールポゼッションを高め、ゲームを進めていく。アポエルは前半13分にDFマルセロ・オリべイラが負傷交代するアクシデントにも見舞われたが、守備のバランスを崩すことなくレアルの攻撃に耐え続けた。

 レアルは前半12分、DFコエントロンの左クロスのこぼれ球をMFエジルが右足ボレーで狙うが、GKがセーブ。同28分には、出場停止のMFシャビ・アロンソに代わって先発したMFサヒンのスルーパスからFWクリスティアーノ・ロナウドが抜け出し、PA内左から左足を振り抜いたが、これもGKの好守に阻まれた。

 その後もアポエル陣内で試合は進む。前半38分にはC・ロナウドのスルーパスにサヒンが左サイドを抜け出し、ゴール前にクロス。ベンゼマがフリーで走り込み、右足で合わせたが、シュートは精度を欠き、ゴール上に外れた。同44分、エジルの右クロスに合わせたC・ロナウドの右足シュートもゴール左へ。前半のボール支配率はレアルの70%に対し、アポエルは30%。シュート数も11本対0本と、完全なワンサイドゲームとなったが、スコアは0-0のまま45分を終えた。

 アポエルにとっては狙いどおりとも言える展開で折り返した後半も試合のペースは変わらない。一方的にボールを支配するレアルだが、アポエルの粘り強いディフェンスを攻めあぐねる時間が続いた。後半19分には2人を同時交代。FWイグアインとコエントロンに代え、MFカカとDFマルセロがピッチに入った。

 後半22分、左サイド角度のない位置からC・ロナウドが直接FKを狙うと、こぼれ球をエジルが立て続けにシュートを放つが、いずれもゴール前のDFが体を張ってブロック。なかなか決め切れないレアルだったが、後半29分、ようやく試合が動いた。

 マルセロから左サイドに開いたカカにパスが渡ると、カカが右足で上げたクロスボールにベンゼマが飛び込む。ダイビングヘッドで捉えたシュートがゴールネットを揺らし、ついにレアルが均衡を破った。

 後半37分には追加点。マルセロがC・ロナウドとのワンツーで左サイドを突破すると、ゴールラインぎりぎりから倒れ込みながら折り返し、カカが右足で押し込み、2-0と突き放した。同45分にはC・ロナウドのスルーパスに反応したエジルが右サイドから左足アウトサイドでゴール前にグラウンダーのクロス。ベンゼマが右足で合わせ、3-0とダメを押した。

 アポエルに反撃の余地も与えなかったレアルが敵地でボール支配率70%、シュート数でも24本対0本の完勝。3点の圧倒的なアドバンテージを持って、ホームでの第2戦に折り返すことに成功した。

【準々決勝】
[第1戦]
(3月27日)
アポエル 0-3 レアル・マドリー
[レ]カリム・ベンゼマ2(74分、90分)、カカ(82分)


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