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[コマスポ]いざ大阪へ! 強さを見せつけろ

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 『「アミノバイタル」カップ2012 第1回関東大学サッカートーナメント大会』兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選、第2回戦は6月4日、時之栖スポーツセンター裾野グラウンドで駒澤大が東京国際大と対戦する。初戦という緊張感の中行われた、東海大戦。チャンスは多く生み出すものの、あと一歩のところで決めきることが出来ず、じりじりとした展開が続いた。それでも後半途中出場のFW小牟田洋佑(2年=前橋育英高)が決勝点。苦しみながらも勝利し、決戦の地大阪へ、一歩前進した。2回戦に勝利すれば全国への道が開かれる。確実にその切符を手にしてほしい。

 リーグ戦を含めて現在5連勝中。そのうち完封試合が4試合で、許した失点もわずかに1と、安定した守備で勝利している。主将のDF三澤祥馬(4年=三菱養和SCユース)を中心に、最後の最後まで体を張ったブロック。守護神のGK大石健太(3年=磐田北高)のビックセーブもあり、堅固なディフェンスを敷いている。一発勝負のトーナメントでは、一つのミス、簡単な失点が命取り。いつも以上に集中した守備が求められるだろう。

 攻撃陣では小牟田の活躍が鍵を握るかもしれない。1回戦ではなかなか前線でボールが収まらず、自分たちの形を作ることが出来ていなかった。小牟田が入ったことによって、競り合いに勝てるようになり、結果的にゴールを生む形となった。得点へ一番の近道は、自分たちのサッカーをすること。前線でプレスをかけて奪い、サイドからチャンスメイクをする、得意の攻撃パターンを繰り返していれば、ゴールはそう遠くはないはずだ。

 1回戦では波乱があった。東京学芸大、順天堂大と、1部のチームが敗れ、2部で首位を走っている東洋大も苦杯をなめた。一発勝負の試合にはありがちなことだが、話題の中心、最も大きな衝撃となったのは東国大が慶應義塾大に勝利したことだろう。慶応大は、キャプテンのMF藤田息吹(4年=藤枝東高)をはじめ多くのタレントを擁し、リーグ戦の優勝候補にも挙げられる強豪だ。しかし東国大の前に屈し、全国への道は断たれた。2回戦の相手東国大には、細心の注意を払わねばならない。

 現在埼玉県リーグ1部に所属している東国大は、リーグ戦でここまで3勝1分と絶好調。勢いそのままに内閣総理大臣杯埼玉代表決定戦でも優勝し、今年の公式戦は未だ無敗を誇っている。慶応大戦ではシュート2本で1点を決める勝負強さも見せた。格上相手に、引いて守るサッカーを展開してくることが予想されるが、その中でも注目はGK上平雄二郎(2年=柏日体高)だろう。公式戦8試合中5試合で無失点を誇る、東国大ゴールに立ちはだかる。駒大としてはしっかりとブロックを作って守る相手を、いかに崩していくかがカギとなる。

 ダークホースに油断は禁物だが、個々の実力では駒大が上。自分たちのペースで試合を進めることが出来れば、勝利できるはずだ。得点できない時間帯が続いても、イライラしないことが大切で、必ず来るチャンスをものにしたい。中盤の鍵を握るMF碓井鉄平(3年=山梨学院大学付属高)は東海大戦の試合後「今年はインカレがなくて全国大会が大臣杯だけなので、自分たちがやっぱり強いということを証明したかった」と、全国への並々ならぬ思いを口にしている。その“強さ”を証明するためにも絶対に負けられない。いざ大阪へ、戦いはここから始まる。

(文・駒大スポーツ  森下和貴)
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