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ザックの指示どおりの先制アシスト、長友「理想の形だった」

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[6.3 W杯アジア最終予選 日本3-0オマーン 埼玉]

 電光石火の先制パンチとなった。前半12分、左サイドを一気に駆け上がったDF長友佑都(インテル)はFW前田遼一のスルーパスに抜け出し、MF本田圭佑の先制点をアシスト。「いい形で抜け出して、いいボールを供給できた。(本田)圭佑もよく決めてくれたし、よかったと思う。相手の守備が整う前に崩し切れた。理想の形だった」。オマーンの出はなをくじく値千金のアシストだった。

 オマーンの右サイド攻略は、戦前の狙いどおりだった。「監督からも『相手の右サイドを突いていけ』と昨日も言われていたし、今日の試合前にも言われた」。前日練習の前にピッチ脇で長々とザッケローニ監督から指示を受けていた長友。指揮官の“指令”を忠実にこなした。

「相手の右サイドをどんどん突いていこうと。(香川)真司とやれば崩せる自信があった。僕と真司にはマンツーマン気味に付いてきていたけど、走力には自信があったので、『フィフティフィフティなら出してくれ』と真司にも(本田)圭佑にも伝えていた」

 後半12分以降は途中出場のDF酒井宏樹が積極的にオーバーラップしたこともあり、3点リードの展開にバランスを重視した。「後半は相手も裏のスペースを埋めてきた。勝っていたし、カバーとか1対1に専念した。相手はシュートゼロだったんですかね(実際には1本)。すごくいい守備ができたと思う」。先制アシストに完封勝利。完璧な結果にも「僕らは最終予選を突破するのもそうだけど、世界で通用するサッカーを目指している。それを考えると、まだまだ。すべての質が世界とは差がある」と貪欲に語っていた。

(取材・文 西山紘平)

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