[早稲田スポーツ ゲキサカ版]

　秋の寒さが訪れるなか、関東大学リーグ戦(リーグ戦)第13節明大戦が行われた。優勝へ向けて勝ち点を伸ばしたいワセダだったが前半に右サイドを突破され先制されると、同点に追いついた後にも再びサイドを崩され2失点目を喫する。このまま明大に逃げ切られ、1-2で痛恨の敗北を喫し勝ち点を得られなかった。

以下、試合後の早稲田大コメント

●DF畑尾大翔主将(4年=FC東京Uー18)
―敗戦という結果を受けて、今の気持ちはいかがですか?
「きょうの敗戦については全部自分のせいですし、チームのみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいです」

―チームとして、2失点してしまった要因はどこにあるのでしょうか?
「チームとしては前節よりも自分たちの強みというのは表現できていたと思います。そのなかで、本当に局面局面でのミス、個人としてのミスが勝敗を分けたので、チームとしての戦い方は間違ってはいなかったと思います」

―後半途中から出てきた明大のエース・阪野豊史選手にはセンターバックふたりでどういう対応をされたのですか?
「よく知っている選手なので、入ってきたときに特別な対応をするということはありませんでした。リードされているあの状態では点を取りに行くことのほうが大切でした」

―最後の最後まで追いつけなかった攻撃面に関してはいかがですか?
「『速さ』を出すという自分たちの強みを封じられてしまった時に、今ひとつ攻め手がなく、相手が引いているのにそこにボールを放り込んでしまうような場面もありました。「速さ」を出しにくい状況のなかで、どのように崩していくかというところが自分たちのひとつの課題なのかなと思います」

―落とせない試合が続く今後に向けて。
「きょうの試合もチームとしてやっていることは間違っていなかったと思うので、もう一度個々としての部分を上積みしてやっていけたらと思います」

●MF島田譲(4年=鹿島ユース)
「前半の立ち上がりに失点したあと1点返して自分たちの良い時間の時に、また2点目を取られた苦しい展開の中で、後半もなかなか自分たちに流れを持ってこれなくてやりきれない試合でした。やっていることはそんなに悪くなかったと思うんですけど、それを点とか勝ちにつなげられなくて勿体無かったなと思います」

―得点シーンを振り返って。
「自分が高い位置でボールを受けれたときに、大希(FW榎本大希、3年=横浜FMユース)が良いアクションを起こしてくれたのでそこに出すだけだったんですけど、まああとはこぼれ球に詰めてたのがよかったと思います」

―そのあと勝ち越せなかった点について。
「前半はそんなに相手の守備がよくなかったので点が取れるなって手応えがあったんですけど、1-2から始まった後半は相手もしっかり守備をしてきたので前半が勝負だったのかなと思います」

―明大には前期も負けていましたが。
「明大自体とても力のあるチームで負けられない、勝たなきゃいけないライバルだと自分たちは思ってやっているんですけど、その中でも(明大の)後半の勝っている中での守備とかは固かったですし勝負強さを持っているチームなので、そういうところは真似していかないといけないと思います」

―パスは回せていたけど決めきれなかった攻撃面の改善点は?
「質の部分にもっとこだわっていかないといけないと思います。前に行く時と、相手を広げるための時間を作る時とでパスや動きの判断の質やプレーの質を個人個人が上げていかないと厳しいと思います」

―守備面はどうですか?
「きょうは立ち上がりや前半の最初以外は、失点したシーンもミス絡みってわけでもなかったので、全体としては守備意識を高く持ってやれていたと思います。なのでそれを続けながら質を上げていければいいかなと思います」

―次節に向けて。
「優勝するためにはもう1試合も負けられないと思うので、しっかり修正して来週は勝てるように頑張ります」

●FW富山貴光(4年=矢板中央高)
―明大に敗戦した感想をお願いします。
「一戦一戦負けられない戦いが続いている中で、きょう負けてしまったことは本当に残念です。自分の力不足だと感じました」

―今季これまで明大には1勝1敗でしたが、どんな印象でしたか?
「悪い印象はありませんでしたが、良いチームなので楽に勝たせてはくれないとは思っていました。勝ちきれなくて本当に残念です」

―試合を振り返って。
「立ちあがりの早い時間帯に失点してしまったのは課題です。一瞬の隙を作ってしまってはいけないと思います。もし先に相手にやられてしまっても、その後うまく対処できたと思います」

―ボールを回しても、フィニッシュの部分がうまくいかない印象でした。
「最後の部分でもう少し大胆にいっても良かったと思います。シュートが少なく、もっとミドルを狙ったり、まずゴールという意識を強く持たなくてはいけないです。最後の大胆さを忘れずに次はやっていきたいです」

―前節の神大戦の後も課題が多いとおっしゃっていましたが?
「前節に比べたら良くはなってきていると思いますが、これからの戦いを勝ち抜いて行くには守備の面をもっと全員でやっていかなくてはいけないです。細かいところをチーム全体で合わせていきたいです」

―次節、国士大戦に向けて。
「1週間またあるので、守備面、攻撃面ともにチーム全体でやることをはっきりさせて勝てるようにやっていきたいです」

[写真]リーグ戦初先発を果たした小松

(取材・文 早稲田スポーツ)