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横浜FM特別指定選手の専修大MF長澤「プロへ行ったら新人、思い切りの良さを出していく」

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[4.6 関東大学リーグ1部第1節 専修大6-2桐蔭横浜大 味フィ西]

 今年の大学サッカー界を代表するアタッカー、専修大MF長澤和輝主将(4年=八千代高)が桐蔭横浜大との関東大学リーグ1部開幕戦で早速ゴールを決めた。

 4-2の後半24分、右サイドを突破したSB北爪健吾からの折り返しを受けると、難なく右足でゴール。特別指定選手として登録されている横浜F・マリノスのナビスコ杯大宮戦(3日)でデビューを果たした直後ということもあり、コンディションは万全ではなかったが、それでもチームの大勝に貢献する働きを見せた。

 この冬は横浜FMや浦和、清水、川崎FとJクラブのキャンプに参加したほか、全日本大学選抜の合宿、海外遠征が続き、ほとんどチームに合流することができなかった。そして、横浜FMから特別指定されたことでチームとともに練習する機会はさらに減りそうだ。ただ、この日はダブルエースを組むFW仲川輝人や同じく注目のMFである下田北斗ら下級生時からともにプレーしている選手たちと息の合ったプレー。周囲との連係については本人も自信を持っており、「横浜F・マリノスの特別指定選手に関しては、3か月というくくりでやらせてもらっている。専修のみんなとサッカーをする時間は少し短くなるかもしれないですけど、試合の中で合わせていければ」と口にした。

 専修大では大黒柱。加えて今季は横浜FMでもサポーターの期待の中でプレーすることになったが、プレッシャーを感じずに思い切ってプレーしていくだけだ。「自分は特別指定という形でやらせてもらっている。そこ(プレッシャー)を気にしないという訳でないですけど、まだ成長過程だと思っているので、思い切ってチャレンジしてそれが結果につながればいいし、結果が出なければ反省して次に向かうことができればいい。そんなにネガティブに結果を出さなきゃという思いではなくて、プロへ行ったら新人ですし、思い切りの良さとかを出していく」

 専修大でのやりやすさとは「違うレベルの高いやりやすさがマリノスにはある」。専修大では自らドリブルで仕掛け、ラストパスの配球、フィニッシャーとしての役割もすべてを担う。それが横浜FMではMF中村俊輔らに上手く活かされる立場となり、背後への飛び出しなど新たな一面を手にしつつある。リーグ3連覇を狙う王者の大黒柱が、より高いレベルで揉まれる中で突き抜けた存在となっていくか注目だ。

(取材・文 吉田太郎)
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