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[早スポ]流経大に3発快勝!3位浮上!

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
JR東日本カップ2013 第87回関東大学リーグ戦 5月4日 茨城・龍ケ崎市陸上競技場たつのこフィールド
早稲田大3-0流通経済大

 関東大学リーグ戦第5節、ワセダは流経大と対戦した。前半はホームの応援に勢いづく流経大に攻撃のチャンスがなかなか掴めない。そのまま前半終了かと思われた40分にCKをDF金澤拓真(2年=横浜FMユース)が頭で合わせ先制。後半にはワセダ本来のサッカーを取り戻し、更に2点を追加。3-0で勝利し、勝ち点10、暫定3位につけた。

 前半は両チーム1歩も譲らない展開となる。ワセダはDFを中心とした安定感のある守備、早いプレスで相手チームにシュートチャンスを与えない。「守備陣全員で守った0点」(金澤)と語るようにワセダの走力を生かした守備が流経大を封じ込めた。一方で攻撃面ではなかなかボールを前に運ぶことができず、苦しい時間が続く。このまま前半を終えるのかと思われた40分、MF近藤洋史(3年=名古屋U18)のCKから勢いを持って中に入った金澤が相手DF陣に競り勝ち、頭で豪快に先制点を挙げる。そのまま1-0で前半を終えた。

 更に点が欲しい後半、ワセダのサッカーは輝きを増す。後半開始直後の47分には、今季初のスタメン入りを果たしたFW上形洋介(3年=早稲田実高)が落としたボールを近藤洋が右足でシュートを放つ。点を取りにDFラインを上げてきた流経大に対し、前半とは違う積極的なプレーが目立つ。迎えた54分、試合が動く。FW榎本大希(4年=横浜FMユース)が中央でボールをそらす。それを拾ったMF小松聖音(4年=札幌光星高)がドリブルでゴール前まで一人で持ち込む。最後は相手GKとの一対一を右足でしっかり沈めた。73分には相手MF森保に強烈ミドルシュートを打たれるも、守護神GK松澤香輝(3年=流通経済大柏高)のスーパーセーブでゴールマウスを守りきる。これ以降は特に相手に決定機を与えることもなく、前線のプレスからの速攻というワセダのサッカーが流経大に襲いかかる。76分に再び得点機が訪れた。MF池西希(4年=浦和ユース)の気持ちが入ったプレスから奪ったボールを榎本が左サイドで受けキープし時間を作り、ゴール中央にいた上形にグラウンダーのボールを入れる。それを受けた上形が落ち着いて決め、リードを3点とする。後半終了間際にはMF中田航平主将(4年=横浜FMユース)が今季リーグ戦に初出場を果たし、キャプテンマークを巻いた。試合はそのままワセダのペースで進み、3点のリードを守りきり快勝した。

 3ゴール無失点と快勝したワセダ。今節はFW陣以外からも得点が生まれ全員サッカーを体現した形となった。「この内容をこれからの試合でも続けていかないといけない」(榎本)と話すように今後も相手に走り勝つ、安定した守備、縦に早い攻撃を磨くことが、リーグ戦優勝への近道になるだろう。次節は中1日で東洋大戦を迎える。疲労がたまった中での厳しい戦いになることは間違いない。しかし、リーグ優勝のためにも負けるわけにはいかない試合だ。ベンチワークも含め、チーム全員で戦い、勝ち点3を積み重ねて欲しい。

[写真]今季初先発でリーグ戦自身初ゴールを決めた上形

(取材・文 早稲田スポーツ 辛嶋寛文、写真 佐藤拓郎、佐藤裕樹)

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