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[ケイスポ]今季初の先制点を決め、連勝を飾る 日体大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[5.11 関東1部・前期リーグ第7節 慶應義塾大2-1日体大 古河]

 開幕4連敗という苦しい状況が続き、前節でようやく勝ち星を獲得した慶大。今節では、日体大を相手にして、山田融(2年=横浜FMユース)、端山豪(2年=東京Vユース)の得点で、2-1で見事勝利に。降りしきる雨の中、泥にまみれた荒鷲イレブンは歓喜の雄叫びを上げた。

 試合が始まると、日体大がボールを保持し攻め入ってくる。しかし、溝渕雄志(1年=流通経済大柏高)、保田隆介(3年=横浜FMユース)らディフェンダーが体を張ってゴールは許さない。守備から流れをつかんだ慶大は14分、DFラインの裏に抜け出た増田がPA内で1人かわし、中央で待ち構えた山田に冷静なパスを出し、山田が無人のゴールに蹴りこみ慶大はようやく今季初の先制点を決めた。その後も追加点が欲しい慶大だが、「守りに入ってしま」(松下主将)い、日体大にペースを支配されてピンチが幾度となく訪れる。しかし、増田や望月らの献身的な守備が機能。このように山田の先制後は、アグレッシブにプレーする日体大を相手に福本や守備陣が奮闘する形となって、1-0で前半を折り返した。

 前半でなかなか決定機を得られなかった慶大は、迎えた後半、パスをつないで攻撃を仕掛けていく。9分、ドリブル突破を図った武藤が倒されてFKを獲得。キッカーは端山。放たれたボールはきれいな弧を描いて厚い壁を越え、ゴールネットに。2度のビハインドを背負った前節とは反対に、今節ではさらに点差を広げる展開にしてみせた。しかし14分、溝渕がPA内で相手を倒してしまいPKとなり、これは福本がセーブできずに1点を返される。その後は一進一退の攻防が続くが中盤での守備が機能し相手に決定的なチャンスを与えない。ロスタイム、相手の猛攻にも耐え、試合終了のホイッスル。結果、2-1で見事に勝利を飾った。

 序盤の失点が多いという課題を克服し、今季初の先制点を挙げて2連勝を収めた慶大。だが特に前半、先制後に守りに入ってしまったがためにチャンスをものにできなかったという新たな反省点も浮上した。次節迎え討つのは桐蔭横浜大。慶大は関東1部に昇格してからいまだかつて3連勝をしたことがない。今こそ、「上昇気流に乗った」(松下主将)荒鷲たちは、3連勝という未踏の地にたどり着けるか―。

(取材・文 慶應スポーツ新聞会 窪山裕美子)

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