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[コマスポ]開幕戦での課題を克服し、連敗避けられるか

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 第87回関東大学サッカーリーグ戦2部第11節は11日、厚木市荻野運動公園で駒澤大が法政大と対戦する。後期の開幕戦、黒星リスタートとなってしまった駒大は順位こそ下がることはなかったが、1部昇格のために連敗は何としても避けたいところだ。

 前節の朝鮮大学校との一戦、駒大は3分にDFのミスから失点を許してしまい、試合の序盤から1点差を追う展開となった。何度か得点チャンスを迎えるも決定力を欠き、追いつくことがないまま62分に更に失点を重ね、0-2と突き放されてしまう。何とか点差を詰めたい駒大は途中出場のMF吉岡雅和(1年=長崎総合科学大附高)が1点を返すも、更なる得点はなく、一部昇格へ向け幸先の悪いリスタートとなってしまった。

 前節、駒大の守備陣は崩されることはなく、前期戦からの問題点を消化しつつあることが窺われた。だが、「結果2失点してしまった。このまま崩れたら、この夏やってきた意味がない」と駒大守備陣の中心選手である平尾優頼(3年=市立船橋高)が語るように、どんなに良い守備を続けても失点を防げなければ意味がない。次節、後期戦初勝利のためには失点を最小限に止める事の出来る、より堅牢な守備が求められる。

 一方で駒大の攻撃陣はこれまでの10試合で27得点、無失点で終えた試合はわずか1試合と確実に点を挙げることが出来ている。特に注目すべき点として、誰が出場してもこの結果を残せていることから選手層の厚さを挙げることができる。ここで触れておきたいのがMFキム・デセン(1年=東京朝鮮高) と前節、途中出場で1得点を挙げたMF吉岡の2人だ。2人ともスピードがあり、キムは強引で力強いプレーが、吉岡は小回りの利くプレーを持ち味に、それぞれ1年生ながら試合の流れを変えることの出来る力のある選手だ。この若い強力な2枚のカードの活躍が今後の試合でもしっかりと駒大に良い流れをもたらすことが出来るのか期待が高まる。

 対する法政大は現在3勝6敗1分で11位と低迷しているが絶対に侮ることの出来ないチームだ。今年6月に行われた「アミノバイタル」カップでは2-3で惨敗を喫し、涙を飲まされた。最も注意したい選手はこの試合で3得点を挙げており、全日本大学選抜のFW松本大輝(4年=大津高)だ。昨年もDFの裏に一瞬で抜けられるスピードを武器に2部で15得点を挙げ得点王に輝いている。この選手に自由にプレーさせないこと、パスをしっかり繋いで両サイドを広く使う法政大のサッカーに対応することが出来るのかが駒大守備陣にとっては重要なポイントとなるだろう。

 「イージーなミスを無くし、出来るだけ失点を無くせれば良い。点は取ることが出来ているので」と駒大主将の碓井鉄平(4年=山梨学院高)が語るように失点が多いことが駒大の最重要課題である。この課題をどれだけ修正することが出来るのかに勝敗の全てが懸かっている。

(文 駒大スポーツ 向江凌理)
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