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[ケイスポ]大量失点を喫し屈辱的大敗 中大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[10.5 関東1部・後期リーグ第15節 慶應義塾大1-6中央大 古河市立古河サッカー場]

 未だに後期初勝利をつかめていない慶大は、降格圏内という現実も見据え、いよいよ負けられない試合を迎えた中大戦。中大には夏のアミノバイタル杯で7得点を挙げ勝利している。しかし、結果は大量失点の1-6で完敗。後半には怪我から復帰した武藤嘉紀(3年=F東京U-18)が出場し、流れを変えられるかと思われたが、前半で既に4失点。後半36分にPKを獲得し1点を得たものの、勝利には遠く及ばず中大に格の差を見せつけられてしまった。

 後期リーグ戦初出場の川田悠介(3年=桐蔭学園高)に加え、小比賀奨(1年=國学院久我山高)がスタメン入りし初出場を飾った。立ち上がりから慶大は攻撃の姿勢をみせる。8分、左サイドを駆け上がっていた増田湧介 (3年=清水東高)がクロスを上げるも、中大キーパーに阻まれる。決定的シーンを作れずにいた慶大に対し、13分FKを獲得した中大は鋭いシュートを慶大ゴール右隅に突きさし、先制。得点を許した慶大は、徐々に守りに徹する形になる。20分には慶大GKの峯達也(3年=桐光学園高)が中大の強いシュートをキャッチしきれず2点目を、27分には相手FKから3点目を許す。30分台にはCKを9本献上し、42分には相手CKからとうとう4点目を奪われる。

 慶大は前半に1人退場者を出したため、1人少ない状況であるが、後半から選手を入れ替え、巻き返しを図る。怪我から復帰した武藤が加わり、攻撃の中心となる。端山豪(2年=東京Vユース)が果敢にロングシュートを放つが枠を捉えることができない。後半36分、慶大ゴール正面の相手にパスがわたり、距離のないところからシュートされ、5点目を許す。しかし、38分相手のハンドからPKを獲得し、これを武藤が力強いシュートでしっかり決め、決して諦めない慶大がついに点を奪う。ここまでで1-5。せめて追いつきたいところで、中大・内田が警告2回の退場により両チームの人数が同数になったため、チャンスを伺うが、もう時間は残されていない。45+3分、中大にダメ押しの1点を奪われタイムアップ。

 終わってみれば6失点。開幕5連敗、降格圏内という現実は変わらない。1試合1試合を大切に、修正を重ねていく必要があるだろう。まだまだ試合は残っている。戦い続ける慶大に、次こそは勝利を期待したい。

以下、慶應義塾大の試合後のコメント


●須田芳正監督

―後期5連敗となってしまいました。
「全体を考えると、格が違うって感じかな」

―退場者が出てしまったことについて。
「1人少なくてそれで負けている状況で、だからと言ってこれ以上失点するのは嫌だったので、しっかり守るのもそうだけれど、点取りに攻撃するのもそうで、しっかりやるという形でした」

―後半から選手を入れ替えた点について。
「小比賀が初先発だったのですが、この状況で出したのは可哀想だったかなと思います。彼もすごく練習の時も調子良かったんですけど、1年生だしちょっと可哀想だったかな。だいたいトレーニングの半分ぐらい出来たらいいかなと思っていたのですが、彼なりによく頑張っていたのだけれど、それこそ格の差が違いましたね。岩田を出したのは、流れ的には1人少なかったし0-4だったので相手もリラックスしていたと思うんだよね。けれどもそのなかでも我々がやろうとしているような、前からプレッシャーかけられるし、ボール奪って、テンポよく回すことができるので。後半はテンポ良く出来たと思います」

―降格という現実も見えてきました。
「どこかは落ちるわけだから、どこも一生懸命やって、レベルの高いサッカーをやっているんだけれど、だからといってまだ試合はあるのでこっちは諦めずに1戦1戦戦えればと思います。どこかは落ちるので、今はそんなこと考えていられないし次の試合に向けて頑張っていかなければならないし、下向いていてもいられませんね」

(取材・文 慶應スポーツ 須佐奈月)

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