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[関西1部]チームの活性化を図る大阪学院大、2位・大阪体育大を撃破!

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[10.20 関西学生リーグ1部後期第5節 大阪学院大1-0大阪体育大 キンチョウ]

 20日、第91回関西学生サッカーリーグ1部後期第5節の大阪学院大対大阪体育大戦が、キンチョウスタジアム (大阪府)で行われた。8位の大院大は1点を守り切り、1-0で2位の大体大を下した。敗れた大体大は前節に続く敗戦で痛い連敗。勝ち点で並んでいた首位・阪南大との勝ち点差が3に開いた。

 8位で前期を折り返した大院大。インカレへ向け少しでも順位をあげたいところだが、後期はここまで1勝3敗と苦しい状況だ。そんな中、後期2勝目を目指して迎えた2位・大体大戦。前節の首位・阪南大に続く上位との対決に際し、大院大は怪我人の影響もありメンバーを変更。MF久川大地(3年=関西大北陽高)、FW井上明彦(3年=センアーノ神戸ユース)の2人を初スタメンに起用し、普段はボランチを務めるMF柿木亮介(4年=成立学園高)をSBへ置くなど、多少のテコ入れを敢行した。また、大体大の強力2トップ、FW伊佐耕平(4年=神戸科学技術高)、FW澤上竜二(2年=飛龍高)への対策を徹底。「うちはセットプレーでずっと失点してたからそこを集中した。あとは高さ対策」と藤原監督が言うように、前節初のスタメンとして出場したDF小見恵吾(3年=ウィザス高)を再び起用した。

 試合の立ち上がりは、朝から降り続いた雨でピッチ状況が悪く互いにボールが収まらなかったが、徐々にチャンスを作り出す。前半10分、セットプレーで決定機を迎えたのは大体大。MF井上航(4年=日章学園高)がファーサイドに蹴ったCKを澤上が頭で押し込むも、大院大DF小見が対応し、危険なシーンを防ぐ。一方の大院大もFW桝屋竜治(2年=ウィザス高)がDFの裏を狙う動きでゴールに迫るが、得点には結びつかない。両チーム共にチャンスをものに出来ない中、試合が動いたのは前半34分。MF桑島良汰(3年=帝京高)がファーサイドに蹴ったCKを小見がゴール前へ頭で落とすと、フリーのDF福田浩規(1年=G大阪ユース)が体勢を崩しながらも右足で突き刺し、大院大が待望の先制点を奪う。

 そのまま1-0で折り返した後半も、大院大は柿木が積極的なオーバーラップを見せるなど攻撃の手を緩めない。守備でも冷静に2トップに対応し、課題とするセットプレーからの失点も許さなかった。「後半はしんどかった」と藤原監督が振り返ったように押し込まれるシーンもあったが、最後まで集中力、運動量共に切らさず1点を守り切った。試合は1-0で終了。大院大にとって嬉しい完封勝利となった。

 2位・大体大から勝ち点3を獲得する貴重な勝利を藤原監督は「メンバーを代えて勝ったのがすごく大きい。そういう意味ではただの1勝ではない」と評価。普段はIリーグで試合に出場しているメンバーが良い動きを見せたことを踏まえ「あいつが出てやってるんやったら俺も出来るんじゃないかと、ほかの連中に対する刺激になる。だからIリーグを大事にしてほしい。それで刺激されてチーム内で競争出来るように」とチーム内の活性化に期待を込めた。ただ「やろうと思ったら出来るのに、それが継続して出来ない。良い試合を続けられるように」とすぐに気を引き締めた。インカレへの望みはまだ残っているが、1つでも順位を落とすと入替戦圏内に突入するだけに、厳しい状況であることに違いはない。この日の勝利をきっかけに、上位浮上を狙いたい。

(取材・文 北野裕子)
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