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[早スポ]早慶戦を制し、3試合ぶりの勝利!

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
JR東日本カップ2013 第87回関東大学リーグ戦 10月27日 東京・味の素フィールド西が丘

早稲田大2-1慶應大

 関東大学リーグ戦(リーグ戦)第18節。現在専大に次ぎ2位の早大は、最下位の慶大と対戦した。試合は前後半にそれぞれセットプレーから得点を奪い、終盤に1点を返されるも逃げ切り2-1で勝利。ここ2試合勝ち星のなかった早大だが、優勝のために必須となる勝ち点3をつかみ、同日に筑波大に敗れた首位専大との差を7に縮めた。

「あえて風下を選んだ」(DF三竿雄斗、4年=東京Vユース)という早大。前半立ち上がりは押し込まれる時間帯が続くが、想定していた展開に粘り強い守備で耐える。その中で30分、CKでMF近藤洋史(3年=名古屋U18)がニアーに蹴ったグラウンダーのボールがファーに流れ、詰めていたDF金澤拓真(2年=横浜FMユース)が押し込む。ようやく訪れた好機をものにし、先制点を奪った。このゴールで流れを引き寄せ、その後は早大ペースで試合が進み、そのまま1-0で前半を折り返す。

 後半に入っても、DF奥山政幸(2年=名古屋U18)がゴール前に蹴り込んだロングパスにFW宮本拓弥(2年=流通経済大柏高)が頭で合わせるなど、早大ペースで試合は続く。そして50分、良い位置でフリーキックを得ると、「イメージ通りに蹴ることができた」という近藤洋のクロスがそのままゴールに吸い込まれる形となり、追加点を奪った。その後は一進一退の展開となる。慶大は長身FW平戸奨眞を投入するなどより攻撃的になり、早大も粘り強い守備から速攻でチャンスを作っていく。2部降格を回避すべくエースFW武藤嘉紀を中心に反撃を仕掛ける慶大に対し、優勝に向けGK阿部雄太(4年=渋谷幕張高)を中心になんとか守り切りたい早大。しかし85分、CKから速いボールをニアで平戸にヘディングで合わせられ、ついに失点してしまう。残り時間も果敢にゴールに迫る慶大であったが、早大も意地を見せ、2-1と勝ち切った。

 早慶定期戦を含め、今季3度目の早慶戦。「慶大には全勝しようという目標を掲げてやっていた」(MF中田航平主将、4年=横浜FMユース)、「選手全員強い思いを持って臨んだ」(金澤)と、伝統の一戦に臨み、昨季から続く早慶戦6連勝を達成した。そしてリーグ戦もいよいよ終盤となる。残り4試合、首位に躍り出るには勝ち続けるしかない。次節は総理大臣杯準優勝の明大と対戦する。

[写真]試合終了後、歓喜する選手たち。今季の早慶戦は3戦全勝となった

(取材・文 早稲田ーツ 田中絢、写真 辛島寛文)

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