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[早スポ]1点差で惜しくも勝ち点を逃す

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]
JR東日本カップ2013 第87回関東大学リーグ戦 11月17日 茨城・龍ヶ崎市陸上競技場たつのこフィールド

早稲田大2-3桐蔭横浜大

 優勝を逃し関東大学リーグ戦(リーグ戦)2位が確定したワセダは桐蔭横浜大と対戦した。序盤は思うように攻められず、相手に先制点を許してしまう。しかし高い位置でのボール奪取からMF近藤洋史(3年=名古屋U18)が豪快にミドルシュートを決め、前半を同点で折り返した。後半は連続して2失点という厳しい展開の中、DF三竿雄斗(4年=東京Vユース)が1点を決める。終盤果敢に攻めるもあと一歩及ばず2-3で試合を終えることになった。

 入りから主導権を握りたい早大だが、なかなか力を出し切れない。MF池西希(4年=浦和ユース)がパスカットしドリブルで切り込んでいくも後が続かずボールを奪われてしまう。そのまま20分にコーナーキックから相手がヘディングで合わせ先制点を許してしまうことに。しかしそこでギアがかかったのか、次第にゴール前でプレシャーをかけ攻守の切り替えの早さで相手を翻弄していく。ショートパスをつなぎチャンスを作り出していった。そんな中29分、最大の好機が訪れる。DF奥山政幸(2年=名古屋U18)が右サイドの高い位置でボールを奪い、センターにポジショニングしていた近藤に見事なパス。前のスペースが空いていたところを冷静に見極めダイレクトでシュートを放ち、ネットを揺らした。勢いがついたワセダはその後も積極的にシュートを狙っていく。立ち上がりこそ上手くいかなかったが流れを掴み前半を終えた。

 後半このままの勢いで一気に逆転を決めようとするも上手くいかない。65分、コーナーキックからファーに流れたボールに相手がすかさず反応。上がったクロスをヘディングでシュートされ、追加点を許してしまった。さらに68分、またもやコーナーキックを与えてしまう。自分たちのマークに対して対応しきれないその隙にこぼれ球を押し込まれ、連続して2失点してしまう事態に。これ以上首位との勝ち点差を広げたくないワセダはこのピンチを打破するべく果敢に攻めていく。2点差となった後は試合を有利に進めていき、セットプレーでもシュートチャンスを大量に作り出していった。しかし得点には結びつかない。それでも76分にコーナーキックから三竿が頭で合わせ待望の今季初ゴール。選手の交代を交え、配置を変えることでさらに攻撃の勢いを加速させる。だが惜しくも2-3で試合終了のホイッスルが鳴り響いた。

 4バックの顔ぶれを新たに挑んだこの一戦。前半の序盤を除き、攻撃面ではその成果が出ていたように思われる。特に右サイドバックの奥山が起点になりチャンスを作り出していたのは大きな収穫だ。しかし最大の課題はディフェンスである。今回の3失点がどれもコーナーキックからであり、セットプレーでの守備面の弱さを露呈した形になった。「1人ひとりの責任感を高めていく以外なにも無いと思います」とMF中田航平主将(4年=横浜FMユース)が語るように個人での意識改革が必要とされる。次の王者専修大戦に向けてどれだけ修正を効かせることが出来るかが勝負のカギになる。

[写真]敗戦後、落胆する中田主将

(取材・文 早稲田スポーツ新聞会 藤巻晴帆、写真 佐藤拓郎)

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