beacon

[関東]明治大が6年ぶり4度目のリーグ制覇!“史上最速V”で二冠達成、慶大に逆転勝利

このエントリーをはてなブックマークに追加

明治大が6年ぶり4度目Vを達成した

[10.15 第90回関東大学リーグ第18節 明治大2-1慶應義塾大 江戸陸]

 6年ぶり4度目V!! 第90回関東大学リーグ1部の第18節が15日に各地で行われた。首位を独走する明治大は6位の慶應義塾大と対戦し、2-1の逆転勝利を収めた。これにより、今季4試合を残しての優勝が決定。夏の大学日本一決定戦・総理大臣杯に続いての二冠達成という偉業を成し遂げた。第18節での1部優勝決定は、現行リーグ制度になってから史上最速の記録となっている。

 今季残るは5試合となり、2位と勝ち点13差をつけている明治大。今節では勝利すれば、無条件で優勝が決定。引き分け以下の場合には、あす16日の2位・筑波大の結果次第で、優勝は持ち越しの可能性もある。“史上最速”での優勝を果たすべく、勝利を目指して慶応義塾大戦に臨んだ。

 優勝がかかった一戦ゆえか、立ち上がりの明治大は堅さが目立ち、軽いファウルや安易にボールを失うシーンが続いた。一方で慶應義塾大は、セットプレーでチャンスメイク。前半5分には遠目の位置からMF近藤貫太(3年=愛媛)が入れたFKにDF沼崎和弥(1年=暁星高)が飛び込むも、GK服部一輝(4年=札幌大谷高)に止められた。

 すると前半15分に試合は動く。左サイド深い位置で獲得したFKを近藤が蹴り入れ、PA内右でこぼれを拾ったFW田中健太(3年=慶應義塾高)が右足シュート。慶應義塾大が先制に成功した。

 それでも1点を奪われたことで明治大は目を覚ます。前半22分には左サイドで受けたMF柴戸海(3年=市立船橋高)のスルーパスにMF道渕諒平(4年=仙台ユース)が反応するも、GK田野稔明(3年=慶應義塾高)に阻まれた。同23分には右サイドで相手を置き去りにし、切れ込んでいった道渕が折り返す。受けた柴戸のミドルシュートはクロスバー上へ外れた。

 サイドを起点に細かいパスワークで相手守備陣を翻弄し始めると、前半28分に同点弾。左クロスからニアサイドのFW岩田拓也(4年=FC東京U-18)が頭で逸らす。ゴール前右へ詰めていたMF土居柊太(3年=浜松開誠館高)が冷静に決め、1-1と試合を振り出しに戻した。

 追いつかれた慶應義塾大は、二度目の勝ち越しを目指すがゴールが遠い。DF宮地元貴(4年=東京Vユース)の浮き球パスに抜けた近藤がシュートを放ったが枠を外れた。直後の前半39分には近藤の右CKをPA正面のFW山本哲平(4年=國學院久我山高)が逸らすがDFにカットされる。この流れで得た左CK、再び近藤が入れ、ファーサイドに宮地が飛び込むも決め切れなかった。

 すると前半終了間際の45分。岩田のクロスをPA内右で受けたFW丹羽詩温(4年=大阪桐蔭高)が相手2枚を前にかわしてシュート。ゴールネットを揺らした。明治大が逆転に成功し、2-1で前半を折り返した。

 後半開始に決定機を迎えた慶應義塾大だったが、いずれも決めることはできず。後半10分には山本のシュートがGK服部に弾かれたところ、最後は近藤が狙ったがポスト左へ外れた。同15分にはカウンターでチャンスメイク。MF手塚朋克(3年=静岡学園高)のパスから右サイドへ抜けた田中が飛び出てきたGKを前にシュートを狙う。これは枠を外れていった。そのまま時間は進んでいく。

 後半20分に明治大は最初の交代。右足を痛めたDF鳥海晃司(3年=千葉U-18)に代わって、DF巽豪(4年=國學院久我山高)を入れた。後半28分には土居の右クロスに岩田が飛び込むが、わずかにポスト右へ外れた。

 後半31分に慶應義塾大は2枚替え。近藤と田中に代わり、MF加瀬澤力(4年=清水東高)とMF小谷春日(2年=藤枝東高)を入れる。DF溝渕雄志(4年=流通経済大柏高)がロングスローを入れるも、味方にはつながらず、同点弾が遠い。

 明治大は後半39分に勝ち越しゴールを挙げた丹羽に代わって、MF松田惠夢(4年=野洲高)を入れる。対する慶大は後半41分に最後の交代枠を使い、MF落合祥也(1年=横浜FCユース)に代えて、MF渡辺夏彦(3年=國學院久我山高)を入れた。同43分に明治大は土居をMF櫻井敬基(3年=藤枝東高)に代える。

 4分間のアディショナルタイムで得点は生まれず。試合はそのまま2-1で終了。明治大が6年ぶり4度目の優勝を果たし、総理大臣杯制覇に次ぐ二冠を達成した。

(取材・文 片岡涼)
●第90回関東大学1部L特集

TOP