複数クラブ注目も、浦和を選んだ明治大MF柴戸海「味わったことのない嬉しさや喜び」を知るために
[5.21 第91回関東大学L1部第6節 明治大1-0桐蔭横浜大 味スタ西]
厳しい環境へ身を置くことを決断した。浦和レッズへの加入が内定した明治大のMF柴戸海(4年=市立船橋高)。今季の明治大では4-3-3のアンカーでプレーし、攻守におけるチームの要となっている。J1・J2複数クラブからオファーが届くなか、浦和を選んだ理由はどこにあるのか。
浦和が市立船橋高在学中から柴戸の動向を追い続けていたこともあり、早期の正式オファーが実現。今月5日に来季加入内定が発表された。柴戸は「僕として絶対に断る理由はないですし、チャレンジする価値があると思いました」と語る。
「Jのトップレベルだったり、ビッグクラブにいけるチャンスは滅多にないと思います。実際にどこのクラブにいっても、出られるかはわからない。レギュラークラスの選手に日本代表の選手が多い浦和レッズというチームで、レギュラーになったり、試合に出るのは本当に難しくなると思うんですけど、そこでチャンスをつかんで試合に出たとき、選手としての嬉しさや喜びは自分がサッカーをしてきて味わったことのないレベルだと思ったので、チャレンジしてやっていきたいなと思いました」
「そこでだめなら、それまでの選手だったと思えばいいと思っているので。サッカー選手である以上はチャレンジしたり、向上心を持ってやっていきたいと思ったので、早めに決断しました」
明治大や全日本大学選抜では、おもにボランチでプレーすることが多かったが、浦和の内定リリース時に記載されていたポジションはDF。「危機察知能力が高く、相手の攻撃の芽を摘む能力に優れるDF。攻撃面での鋭い縦パスも魅力でボランチもこなせる」と評価されていた。実際、本人の希望ポジションは特にないようで「どこのポジションを絶対にやりたいというのはなくて、試合に出られるのであれば、どこのポジションでもいいです」と言う。与えられた仕事を全うするのみだ。
先々を見据えては「僕としては浦和が特殊なフォーメーションというのもありますし、後ろの3枚とボランチ2枚の“5枚”でどこでもできるという選手像を描いています。そのなかでどこでもできるようにしたいと思います。それができないと試合に出るのは難しいと感じているので」と誓う。
明治大の練習のほか、全日本大学選抜の活動もあり、浦和へ練習参加した回数は多くはないが、ペトロヴィッチ監督とは直接会って話もした。「“いい選手”と仰ってもらって。フレンドリーな方で、“よしよし”みたいな感じで、自分の子供みたいに接してくださいました。もっとかっちりしているイメージがあったんですが、そんなことはなくホッとしました」と笑顔で振り返る。今後は明治大の状況を見つつ、栗田大輔監督と相談しながら、練習参加するタイミングをうかがっていく。
関東リーグなどでは、“来季のJリーガー”“浦和入りする選手”として期待の目を向けられる。プレッシャーになるかと思いきや、柴戸は「プレッシャーというよりかは楽しさのほうがあります」と平然と言いのけた。
「絶対的に見られるわけで、そういう部分での責任などは勝手に出てくると思うので。浦和に入る選手と見られますけど、まずは明治の選手としてやるべきことをやっていきたいです。まずは明治をベースに考えるべきですし、そこで出来ないようならば浦和に行く価値というのは無くなってきてしまう。明治でしっかりやっていきたいです」
紫紺の軍団で過ごす最後の一年は、浦和での挑戦の日々を前にした最後の準備期間でもある。胸に熱い向上心を秘める柴戸。“ビッグクラブ”入りを見据えて、自分自身に厳しく淡々と日々を過ごしていく。
(取材・文 片岡涼)
厳しい環境へ身を置くことを決断した。浦和レッズへの加入が内定した明治大のMF柴戸海(4年=市立船橋高)。今季の明治大では4-3-3のアンカーでプレーし、攻守におけるチームの要となっている。J1・J2複数クラブからオファーが届くなか、浦和を選んだ理由はどこにあるのか。
浦和が市立船橋高在学中から柴戸の動向を追い続けていたこともあり、早期の正式オファーが実現。今月5日に来季加入内定が発表された。柴戸は「僕として絶対に断る理由はないですし、チャレンジする価値があると思いました」と語る。
「Jのトップレベルだったり、ビッグクラブにいけるチャンスは滅多にないと思います。実際にどこのクラブにいっても、出られるかはわからない。レギュラークラスの選手に日本代表の選手が多い浦和レッズというチームで、レギュラーになったり、試合に出るのは本当に難しくなると思うんですけど、そこでチャンスをつかんで試合に出たとき、選手としての嬉しさや喜びは自分がサッカーをしてきて味わったことのないレベルだと思ったので、チャレンジしてやっていきたいなと思いました」
「そこでだめなら、それまでの選手だったと思えばいいと思っているので。サッカー選手である以上はチャレンジしたり、向上心を持ってやっていきたいと思ったので、早めに決断しました」
明治大や全日本大学選抜では、おもにボランチでプレーすることが多かったが、浦和の内定リリース時に記載されていたポジションはDF。「危機察知能力が高く、相手の攻撃の芽を摘む能力に優れるDF。攻撃面での鋭い縦パスも魅力でボランチもこなせる」と評価されていた。実際、本人の希望ポジションは特にないようで「どこのポジションを絶対にやりたいというのはなくて、試合に出られるのであれば、どこのポジションでもいいです」と言う。与えられた仕事を全うするのみだ。
先々を見据えては「僕としては浦和が特殊なフォーメーションというのもありますし、後ろの3枚とボランチ2枚の“5枚”でどこでもできるという選手像を描いています。そのなかでどこでもできるようにしたいと思います。それができないと試合に出るのは難しいと感じているので」と誓う。
明治大の練習のほか、全日本大学選抜の活動もあり、浦和へ練習参加した回数は多くはないが、ペトロヴィッチ監督とは直接会って話もした。「“いい選手”と仰ってもらって。フレンドリーな方で、“よしよし”みたいな感じで、自分の子供みたいに接してくださいました。もっとかっちりしているイメージがあったんですが、そんなことはなくホッとしました」と笑顔で振り返る。今後は明治大の状況を見つつ、栗田大輔監督と相談しながら、練習参加するタイミングをうかがっていく。
関東リーグなどでは、“来季のJリーガー”“浦和入りする選手”として期待の目を向けられる。プレッシャーになるかと思いきや、柴戸は「プレッシャーというよりかは楽しさのほうがあります」と平然と言いのけた。
「絶対的に見られるわけで、そういう部分での責任などは勝手に出てくると思うので。浦和に入る選手と見られますけど、まずは明治の選手としてやるべきことをやっていきたいです。まずは明治をベースに考えるべきですし、そこで出来ないようならば浦和に行く価値というのは無くなってきてしまう。明治でしっかりやっていきたいです」
紫紺の軍団で過ごす最後の一年は、浦和での挑戦の日々を前にした最後の準備期間でもある。胸に熱い向上心を秘める柴戸。“ビッグクラブ”入りを見据えて、自分自身に厳しく淡々と日々を過ごしていく。
(取材・文 片岡涼)