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[MOM689]早稲田大MF鍬先祐弥(4年)_前節出場停止のうっ憤晴らす、進路注目MFが開始直後に鮮やか先制弾

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.29 関東大学L第19節 早稲田大3-1中央大 味フィ西]

 あっという間の先制劇だった。早稲田大は開始55秒、ゴール前のこぼれ球に詰めたMF鍬先祐弥(4年=東福岡高)が右足を一閃。鮮やかにゴールネットに突き刺した。

「自分の前にこぼれてきたので、振り抜いたらいい所に飛んでくれました。でも常にシュート練習はしているので、上手く決まって良かったなと思います」

 堂々首位争いをする今季の早大だが、前節の順天堂大戦は今季最多5失点を喫して大敗。暫定首位の座はキープしたものの、2試合少ない明治大に勝ち点で並ばれていた。

 鍬先は18日に行われた第10節延期分の立正大戦で警告を累積させてしまっていた。そのため順大戦は欠場。結果的に中盤の核である鍬先を欠いたことが、影響としてモロに出てしまった。

「前節の敗戦は悔しかったし、次の試合に出てチームを勝たせないと自分の存在価値がないなと思った。今節出るチャンスがあったら自分がゴールを決めるつもりで入っていました」

 自らの存在意義をこれ以上ない形で示した。外池大亮監督も「彼はプロフェッショナルな選手。鍬先の存在を改めて感じさせる試合になった」と手放しに称えた。

 注目される進路についてだが、近日中にもJクラブへの入団内定が発表される見込み。将来が落ち着いたことで、残りの学生生活に集中したい考えだ。

「目の前の試合を勝つことだけ、そこだけに全集中しています」

 コロナ禍で各チームの試合数が異なるが、早大は現在暫定首位。2年前の優勝をレギュラーとして経験している背番号4が、終盤戦の難局に挑むチームをけん引する。


●第94回関東大学L特集

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