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[デンチャレ]細部にこだわる九州大学選抜の10番。MF北條真汰は「目に見える結果」を

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九州大学選抜の10番を背負うMF北條真汰(福岡大2年)

[3.9 デンチャレGL第1節 九州選抜 0-0 関東選抜A Jヴィレッジ]

「(関東大学選抜Aの)個の能力が高いというのは試合前から分かっていたことなので、どれだけ球際やハードワークのところで負けずにやれるかというのはチームメートとも言っていましたし、九州の良さを出せたと凄く感じていて。でも、チャンスもしっかりあったので、引き分けで満足している選手は今、誰もいないので、1本でも自分が決めていれば、というのが率直な思いです」

 九州大学選抜の10番を背負うMF北條真汰(福岡大2年=鹿児島城西高)は試合後、前回王者を苦しめたことを評価する一方、勝ち切れなかった悔しさを口にしていた。打倒・関東は九州選抜の各選手が抱いている思い。特に名門・福岡大で下級生から10番を任されている北條は、勝つことはもちろん、関東相手に「やれる」ことを示して評価を上げたいという思いも秘めて試合に臨んでいた。

「全国大会でも関東勢が上位に来ているので、そこを見ても関東のレベルが高いというのはみんなが分かっていると思う。それに対してどこまでできるかというのもこれからの自分のサッカー人生にも係わってくると思いますし、良い機会だったなと思っています」

 その試合で北條は、多くのチャンスに絡んでいた。相手のミスを狙い続ける目と技巧の持ち主。狙い澄ましたインターセプトからゴールへ迫ったほか、キープ力を発揮して中央・サイドの局面を攻略するようなシーンもあった。

「相手のミスやセカンドボールの予測、出足というのは凄く自分の中でも意識しているので、今日の試合でも少しは良かったんじゃないかと思っています」。ただし、ゴールを奪うことはできなかった。だからこそ、残りの3試合は結果にこだわる。

「本当にあと数cmとかこだわっていて、目に見える結果というのが個人としても本当に欲しいなと思っているところで、こういう大会でスカウトの方たちも見てくれていますし、どれだけ良い内容でも結果を出さないといけないと個人的にも感じているので、そこにこだわってやっていきたい」。大学3年目の今年、「プロ、J内定を決めたい」と意気込むMFが結果を残してチャンスを掴む。 

(取材・文 吉田太郎)
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