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[関東]24日のJデビューから中2日、鳥栖内定の拓殖大MF日野翔太も中2日で先発「意識を高く持って」

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[5.27 関東大学L1部第6節 東海大1-1拓殖大 東海大G]

 拓殖大でチームメイトのDF関根大輝同様、24日のルヴァンカップ出場から中2日で迎えたゲームに、MF日野翔太(3年=堀越高/鳥栖内定)も先発出場した。しかし同点の後半23分に途中交代。「もう少し出たかったですね」。試合がそのまま1-1で終わったこともあり、悔しさを滲ませた。

 18日の内定発表から6日、日野は本拠地の駅前不動産スタジアムで行われた磐田戦にベンチ入りしていた。そして後半24分から途中出場。「あまり緊張せずに、ファーストプレーが良かったので、そこからも楽しくできたかなと思います」。シュートも1本記録するなど、積極的なプレーをみせた。

「試合に出たいという気持ちが強かったので、試合に出ることができて良かったです。でも課題は練習でも見つかったので、こっちに帰っても意識を高く持ってやっていきたいと思います」

 高校時代は堀越高の主将としてチームをけん引すると、29年ぶりに高校選手権に出場。史上最高成績となるベスト8を経験した。大学入学後も順調に成長を続けると、2年生に上がる前には関東選抜Aに選出。そして3年生になった今春、早くも卒業後の進路を決めることになった。

 関心を示してくれた複数のクラブの中から鳥栖を選択。「一番はやっているサッカーが自分に合っていた。早く試合に出たかったですし、J1なので高いレベルで出来ると感じました」。

 そして練習参加した時に、新鮮さを味わえたことが鳥栖への想いを強固なものにしたという。「コーチから受けるアドバイスも新鮮で、細かいところを指摘されることが多かった。そこは大学では気づけないところでした。体の向きとか、意識していたこともそこまでだったと感じた。変われるよねと分かったことが大きい」。貪欲にプロレベルを吸収していきたい考えだ。

 大学では今季ここまでチームトップの3ゴールを記録。ただアシストがゼロということもあり、「ゴール前での結果」にこだわる背番号10に満足する様子はない。「チームとしても今年は人もそうですけど、やっていることも数年で固まってきている。内容も結果も求めていきたいです」。1部に定着して3年目。J内定選手を複数擁する注目チームに仕上がった拓殖大が、初の大学タイトルを手にしてもいい時期に来ている。

(取材・文 児玉幸洋)
●第97回関東大学L特集

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