beacon

[MOM887]U-20関東大学選抜FW松永颯汰(流通経済大2年)_静岡凱旋の10番が韓国から先制ゴール

このエントリーをはてなブックマークに追加

U-20関東大学選抜FW松永颯汰(流通経済大2年=静岡学園高)がU-18韓国代表相手に攻撃力を発揮

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.18 SBS杯第2節 U-20関東大学選抜 4-1 U-18韓国代表 愛鷹]

 静岡学園高出身のフィニッシャーが、静岡で凱旋ゴールを決めた。前半23分、U-20関東大学選抜は敵陣でボールを奪い返して速攻。右サイドから韓国の守りを崩すと、最後はFW松永颯汰(流通経済大2年=静岡学園高)が右足でゴールへ流し込んだ。

「(ゴールは)流し込むだけでした。昨日、あんま良くなくて、(監督の佐藤)健さんに喝を入れられて…10番ということもあって絶対に自分が決めないといけない。その中で1点は大きかった」と松永。地元・静岡の報道陣から一際注目を集める中、期待に応える一撃を決めた。

 松永は180cm、75kgというサイズと身体の強さ、抜群のキープ力が特長。U-18韓国代表にコンタクト勝負で上回り、ボールを保持してシュート、ラストパスへ持ち込んでいた。サイドチェンジや鋭い縦突破も披露。「結構引いてきたので韓国が。そこで自分の形を多く作ってチャンスを演出できた。(自分がチームを引っ張ることを意識し、)チームの役に立てたんじゃないかと思います」と納得の動きで勝利に貢献した。

 前日の静岡ユース戦は、82分間プレーして2得点を決めたリーグ戦の法政大戦から中4日。前半のみの出場で無得点に終わっていた。「コンディションもだと思うけれど、そこを言い訳していたら上には行けない。どんな状態でもベストでやれるように次の機会があればしたいですね」。代表、プロを狙うFWは常にベストに近いパフォーマンスをすることを誓っていた。

 静岡学園では、3年時のインターハイ登録外も経験。技術面が雑になったり、安定感を欠いたことが原因だった。そこから這い上がってスタメンを奪取。選手権優秀選手、日本高校選抜に選出された。この日は、良い思いも、悔しい思いもした静岡の地での活躍。「(意識は)ちょっとはあります。3年間生活してきたので、思い出の地として結構気合入れてやれたんじゃないかと思います」。U-20関東大学選抜の佐藤監督も、地元で結果を残した松永をマン・オブ・ザ・マッチに推していた。

 名門・流経大で先発に定着。関東1部リーグ2位と好調なチームの中で得点数を増やしている。また、関東選抜にも選ばれるなど着実に大学サッカーで実績を積み上げてきている印象だ。国内外の才能と戦うSBSカップは貴重なアピールの機会。20日は優勝をかけ、静岡学園の後輩2選手もいるU-18日本代表と対戦する。

「まだ代表とか入ったことがない。スカウトとか見に来るので結果を残してアピールして、プロになった4人に追いつけるようにやっていきたい」。同期のMF古川陽介(磐田)、DF伊東進之輔(北九州)、MF玄理吾(徳島)、MF川谷凪(岡山)がプロ入り。その4人に追いつくためにも、チャンスで結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

TOP