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[SBSカップ]U-20関東大学選抜がU-18韓国代表を4発撃破。2連勝で首位浮上

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後半40分、U-20関東大学選抜MF小池直矢(法政大1年=前橋育英高)が右足シュートを決めて4-1

[8.18 SBS杯第2節 U-20関東大学選抜 4-1 U-18韓国代表 愛鷹]

 U-18日本代表、U-18韓国代表、U-20関東大学選抜、静岡ユースの4チームが総当りのリーグ戦で優勝を争う「2023 SBSカップ国際ユースサッカー」は18日、静岡県沼津市の愛鷹広域公園多目的競技場で第2節を行った。ともに初戦を勝利したU-20関東大学選抜とU-18韓国代表が対戦。4-1でU-20関東大学選抜が勝った。

 U-20関東大学選抜はU-18パラグアイ代表の不参加によって緊急参戦。前日の静岡ユース戦は不満の内容でのPK戦勝利だったが、この日は立ち上がりから攻守両面で韓国を飲み込んだ。特にFW高足善(明治大1年=前橋育英高)の連続性のある動き、抜け出しが相手を撹乱。また、鋭いプレッシングが相手の攻撃を乱す。

 前半6分、クロスから韓国DFカン・ヒョンス(チョンナムU18)に放たれた決定的な一撃はGK佐藤瑠星(筑波大2年=大津高)がセーブ。逆にU-20関東大学選抜はMF小川雄輝(中央大1年=FC東京U-18)のロングフィードからFW松永颯汰(流通経済大2年=静岡学園高)、FW前澤拓城(明治大1年=大宮U18)が連続シュートを放つなど相手ゴールに迫る。

 そして、飲水直後の前半23分に先制点を挙げた。相手GKからのビルドアップに対し、連動したプレッシング。MF堤陽輝(東海大2年=東海大福岡高)がボールを奪うと、高足が右前方のスペースへパスを通す。抜け出したMF櫻井稜(法政大1年=鹿島学園高)の折り返しを前澤が繋ぎ、最後は松永が右足でゴールへ流し込んだ。

 これで勢いづいたU-20関東大学選抜はさらに29分、小川が自ら獲得した左FKを左足で蹴り込む。これを中央の右SB池谷銀姿郎(筑波大1年=横浜FCユース)が頭で合わせ、2-0とした。

 U-20関東大学選抜は前日の試合を分析。小川は「昨日、自分たちが受け身になったところだったので、そこでチームとして今日は絶対に相手に何もやらせないくらい行くぞとやっていた」と説明する。また、佐藤健監督(中央大)も「迫力はあるけれど韓国もU-18なので、もっと来るかなというところで。我々のリズムでできたのが良かったと思います」。1、2歳年上のU-20関東大学選抜が主導権を握ったまま試合を進めた。

 34分、韓国のMFチョ・インジョン(シンピョンハイスクール)にグラウンダーの右足ミドルを決められて1点差。だが、CB桑子流空(東海大2年=前橋育英高)の好守などでリードを維持すると39分、櫻井、高足、小川が見事な連係で韓国ゴールをこじ開けて3-1とした。

 韓国は後半開始から5枚替え。U-18日本代表に勝利した前日の先発メンバーたちが投入された。前からボールを奪いに行くU-20関東大学選抜は、DF背後を取られる形でピンチも。流れの悪い時間帯もあったが、強度で負けないCB平川周汰(東京国際大2年=佐賀東高)や桑子、右SB池谷、左SB畑野遼太(流通経済大1年=広島ユース)のDF陣が踏ん張り、中盤の選手たちも良くボールを刈り取っていた。

 終盤も運動量を維持するU-20関東大学選抜は松永の仕掛けや高足のドリブルシュートで追加点を目指すと40分、連動した守備で相手のミスを誘発。回収したMF小池直矢(法政大1年=前橋育英高)がドリブルから右足を振り抜く。これがゴール左隅に決まり、4-1。U-20関東大学選抜が2連勝とし、首位に浮上した。U-20関東大学選抜は20日の最終戦で優勝をかけて2位・U-18日本代表と戦う。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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