[MOM886]U-20関東大学選抜GKデューフエマニエル凛太朗(流通経済大1年)_「出たいと思っていた」SBSカップ。得意のPK戦で主役に
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.17 SBS杯第1節 静岡ユース0-0(PK3-5)U-20関東大学選抜 草薙陸]
191cmの大型GKデューフエマニエル凛太朗(流通経済大1年=流通経済大柏高)が、PK戦で1人目をストップ。PK戦勝者に与えられる勝点2をU-20関東大学選抜にもたらした。
GKの自分がゴールを決めることは難しい。試合を決定づけたり、流れを変えるためにできることは声やシュートセーブ。後半から出場したデューフは好反応のセービングを見せるなど無失点のまま40分間を終え、「自分が止めたら勝点2」のPK戦でチームを勝たせた。
PK戦1人目、静岡ユースのエースFW舩橋京汰(ジュビロ磐田U-18)と対峙。「試合中から強気なプレーをしていたり、気の強い選手だなと思っていた。冷静に流すタイプじゃない。(振り抜いて)右に速いの来るなと思ったので、そこは読んで止めました」。右へ跳躍すると伸ばした手でボールをはじき出した。
「伸びて止めるというところは大学入ってから練習しているので、そこは練習の成果が出た。緊張感ある中でのPKはちょっと経験積めているので自信があります」。今年、日本高校選抜として出場したデュッセルドルフ国際ユース大会では準決勝、決勝と2試合連続PK戦で活躍。優勝に貢献し、同大会のベストGK賞にも選出されている守護神は今回、自信を持つPK戦でヒーローなった。
進学した名門・流通経済大では7月以降、1年生ながらリーグ戦で先発出場中。失点こそ続いているものの、その間4勝1分と好調なチームを支えている。「今、先輩の彼島(優)君が怪我している。実力で出れているわけじゃない」と語るが、U-19日本代表やリーグ戦など経験を重ねながら自信を深めていることは確かだ。
「高校時代、(流経大柏に)入った時は周りに代表がいたり、自分自身圧倒されるところもあった。徐々に自分も代表とか色々な選抜とか選ばれて経験が無いとは言えない。周りとは経験が違うので自信はあります」
以前はミスや失点をすると、意識していても焦りが表に出てしまっていたという。だが、「(反省は試合後にできるので、)試合中だけは顔に出さないことを意識している」現在は動じるような素振りを見せずにプレー。また、年下中心のメンバー構成だったU-19日本代表の活動では、ピッチの内外でプラスになる声がけをするなど好影響を与えた。経験を重ねながら身につけた自信。それがチームを安心させ、自身の特長も引き出すなど、良い形で結果に結びついている。
デューフにとってSBSカップは思い入れのある大会だ。U-18日本代表や静岡ユース(静岡県高校選抜)、海外の才能が集結するSBSカップは多くのスカウトが来場する大会。「自分は高2くらいからのこの大会出たいと思っていた」。昨年は春に手術した影響でSBSカップに出場することは叶わなかったが、今回、U-18パラグアイ代表の不参加によってU-20関東大学選抜の一員として出場するチャンスを得た。
「ここで急遽呼ばれて、周りは驚いていたんですけれども、自分はチャンスだと思って、ひそかに燃えているというのがあった」。まずは初戦でインパクトのある活躍。次は18日のU-18韓国代表戦か、20日のU-18日本代表戦のどちらかで先発する模様だ。
U-18日本代表にはU-19日本代表のチームメートであるGK小林将天(FC東京U-18)やFW塩貝健人(慶應義塾大)がおり、「代表の時はマジで負けたくないです」。韓国戦も含めて3連勝し、大学生の強さと自身のポテンシャルを示す。
(取材・文 吉田太郎)
[8.17 SBS杯第1節 静岡ユース0-0(PK3-5)U-20関東大学選抜 草薙陸]
191cmの大型GKデューフエマニエル凛太朗(流通経済大1年=流通経済大柏高)が、PK戦で1人目をストップ。PK戦勝者に与えられる勝点2をU-20関東大学選抜にもたらした。
GKの自分がゴールを決めることは難しい。試合を決定づけたり、流れを変えるためにできることは声やシュートセーブ。後半から出場したデューフは好反応のセービングを見せるなど無失点のまま40分間を終え、「自分が止めたら勝点2」のPK戦でチームを勝たせた。
PK戦1人目、静岡ユースのエースFW舩橋京汰(ジュビロ磐田U-18)と対峙。「試合中から強気なプレーをしていたり、気の強い選手だなと思っていた。冷静に流すタイプじゃない。(振り抜いて)右に速いの来るなと思ったので、そこは読んで止めました」。右へ跳躍すると伸ばした手でボールをはじき出した。
「伸びて止めるというところは大学入ってから練習しているので、そこは練習の成果が出た。緊張感ある中でのPKはちょっと経験積めているので自信があります」。今年、日本高校選抜として出場したデュッセルドルフ国際ユース大会では準決勝、決勝と2試合連続PK戦で活躍。優勝に貢献し、同大会のベストGK賞にも選出されている守護神は今回、自信を持つPK戦でヒーローなった。
進学した名門・流通経済大では7月以降、1年生ながらリーグ戦で先発出場中。失点こそ続いているものの、その間4勝1分と好調なチームを支えている。「今、先輩の彼島(優)君が怪我している。実力で出れているわけじゃない」と語るが、U-19日本代表やリーグ戦など経験を重ねながら自信を深めていることは確かだ。
「高校時代、(流経大柏に)入った時は周りに代表がいたり、自分自身圧倒されるところもあった。徐々に自分も代表とか色々な選抜とか選ばれて経験が無いとは言えない。周りとは経験が違うので自信はあります」
以前はミスや失点をすると、意識していても焦りが表に出てしまっていたという。だが、「(反省は試合後にできるので、)試合中だけは顔に出さないことを意識している」現在は動じるような素振りを見せずにプレー。また、年下中心のメンバー構成だったU-19日本代表の活動では、ピッチの内外でプラスになる声がけをするなど好影響を与えた。経験を重ねながら身につけた自信。それがチームを安心させ、自身の特長も引き出すなど、良い形で結果に結びついている。
デューフにとってSBSカップは思い入れのある大会だ。U-18日本代表や静岡ユース(静岡県高校選抜)、海外の才能が集結するSBSカップは多くのスカウトが来場する大会。「自分は高2くらいからのこの大会出たいと思っていた」。昨年は春に手術した影響でSBSカップに出場することは叶わなかったが、今回、U-18パラグアイ代表の不参加によってU-20関東大学選抜の一員として出場するチャンスを得た。
「ここで急遽呼ばれて、周りは驚いていたんですけれども、自分はチャンスだと思って、ひそかに燃えているというのがあった」。まずは初戦でインパクトのある活躍。次は18日のU-18韓国代表戦か、20日のU-18日本代表戦のどちらかで先発する模様だ。
U-18日本代表にはU-19日本代表のチームメートであるGK小林将天(FC東京U-18)やFW塩貝健人(慶應義塾大)がおり、「代表の時はマジで負けたくないです」。韓国戦も含めて3連勝し、大学生の強さと自身のポテンシャルを示す。
(取材・文 吉田太郎)