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[早スポ]野村の決勝弾で見事逆転勝勝利!!

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[早稲田スポーツ ゲキサカ版]

 首位奪還にむけ、連勝が不可欠なワセダ。関東大学リーグ戦(リーグ戦)第5節の相手は、2部からの昇格組ながら、首位・筑波大に前節勝利した東京学芸大だ。降りしきる豪雨の中での試合となり両チーム共にボール運びに苦戦を強いられた。厳しいピッチコンディションの中、ワセダは先制点を許してしまったものの、FW榎本大希(3年=横浜FMユース)とMF野村良平(4年=流通経済大付柏高)のゴールで逆転勝利を抑め、勝ち点3を得た。

 両者互いに譲らない前半立ち上がり。MF近藤貴司(2年=三菱養和SCユース)のサイドからの攻撃を起点に攻め上がるもなかなか決定機は作れない。そして前半15分を過ぎた頃、突如強まる雨足にピッチの表面は水たまりだらけに。後ろから前へボールを浮かして送ろうとするが、ピッチに落ちるとボールは前に進まず止まってしまうという状態が続く。38分、MF島田譲(4年=鹿島ユース)の蹴ったFKにFW富山貴光(4年=矢板中央高)がヘッドで合わせるも僅かに右にそれ、ゴールを割るには至らず。両チーム無得点のまま前半を終えた。

 日本一につながる連勝をつかむべく、是が非でも得点が欲しいワセダ。しかし先に試合を動かしたのは東学大だった。58分、センターライン付近のFKをヘッドで合わせたボールは一度GK松澤香輝(2年=流通経済大学附柏高)が弾くが、直後に押し込まれ先制ゴールを許してしまう。このままやすやすと勝ち点を手放すわけにはいかないワセダは64分、相手DFからボールを奪いサイドを突破した富山からのパスを榎本が押し込みなんとか同点へと持ち込む。ワセダはこの得点をきっかけにゲームの主導権をを握る。70分、この試合の決勝弾を放ったの野村だった。DF三竿雄斗(3年=東京Vユース)のクロスを富山がヘッドで右へそらし、近藤貴がシュート。こぼれ玉を野村が詰めて逆転ゴールを奪い、2-1と勝ち越しに成功する。その後も気を緩めることなく全員で戦い切って試合終了のホイッスルが響いた。

 ワセダがリーグ戦で逆転勝利を収めたのは、2010年の第18節・国士舘大戦以来、実に30試合ぶりである。約1年半ぶりの逆転勝利で、まさに今期のスローガン「打破」を体現してみせたワセダ。それは「ピッチ上の11人だけではなく、ベンチ・スタンドを含めたみんなが諦めることなく逆転できると信じていた」というDF畑尾大翔主将(4年=F東京U-18)の言葉通り、全員で最後まで戦い抜いた結果である。2日後には勝ち点が同点であり現在リーグ戦3連勝中の中大戦を控えている。首位を目指すためには絶対負けられない一戦だ。暑さも徐々に厳しくなってくるが、コンディションを整え悲願の日本一に向かって破竹の勢いで進んでほしい。

[写真]今季のリーグ戦初得点を記録した榎本

(取材・文 早稲田スポーツ 森田夕貴)
(写真 早稲田スポーツ 千歩まゆあ、松田拓也)

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