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[ケイスポ]終了間際の劇的ゴールで辛くも引き分け:流通経済大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]
[5.5 関東大学1部・前期リーグ 第6節 慶應義塾大1-1流経大 荻野]

 前節は終了間際に追いついたものの、昇格組の日体大に勝ち点3を得ることができなかった慶大。勝ち点3が求められるこの試合、後半に先制を許すも、後半ロスタイムの劇的同点ゴールで何とか同点に追いつき、1-1で試合を終えた。荒鷲イレブンが「最後まで諦めないで戦った」(須田芳正監督)結果、前節と同様に終了間際の同点弾で勝ち点1を獲得した。

 慶大は試合開始早々からビッグチャンスを迎える。3分コーナーキックから、森田達見(4年=川崎F U-18)が決定的なシュートを放つも、シュートは惜しくもバーの上へ。シュートは外れたが、得点の匂いを感じさせる。そのまま、一気に攻撃を仕掛けたいところだったが、その後は決定的なチャンスをなかなか作れない。すると徐々に流経大にもエンジンがかかり、試合は一進一退の攻防になる。27分には武藤嘉紀(2年=F東京U-18)がドリブルで仕掛け自らシュートを放つと、対する流経大もポスト直撃のシュートを放つなど目の離せない攻防を見せる。しかし、両者決め手に欠けスコアレスで前半を終える。

 迎えた後半、序盤は流経大に完全にペースを握られてしまう。慶大が中々ボールを奪えない中、11分に決定的なチャンスを作られるが、これをキーパー峯達也(2年=桐光学園高)の見事なセーブで切り抜ける。そんな試合の流れを変えるべく、13分に赤木努(4年=大宮ユース)を、17分には山浦公裕(4年=F東京U-18)を投入し、状況の打開を図る。交代で勢いを取り戻したい慶大だったが、19分、右サイドからのクロスがこぼれたところを押し込まれ先制を許してしまう。早いうちに同点に追いつきたい慶大はここから反撃を見せる。28分に武藤がキーパーと1対1を迎えるも、シュートは惜しくも枠の外へ。41分には、途中交代で投入された近藤貫太(1年=愛媛ユース)が頭で合わせるも、シュートはわずかにバーの上へ。中々得点が奪えない中、残り時間も少なくなり、焦りが募る。誰もが負けを覚悟し始めた後半ロスタイム、ドラマは待っていた。PA内に多くの選手たちが上がっている中、クロスのこぼれ球が磨見朋樹(2年=横浜FCユース)の下に。これを磨見がきっちり押し込み、待望の同点ゴールを奪う。試合は、そのままタイムアップ。磨見のリーグ戦初ゴールで貴重な勝ち点1をもぎ取った。

 最後まで諦めない気持ちが2試合連続で勝ち点1をもぎ取る結果となった。しかし、今季は先制点を与えるケースが多く、これまで不安定な戦いが続いている。これからは、試合を通して安定した戦いが求められるだろう。次節からは強豪チームとの対戦が続くが、藤田息吹主将(4年=藤枝東高)を中心に、チームが一つとなって勝利を奪うことを期待したい。

[写真]値千金のゴールを決めた磨見

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

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