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[ケイスポ]近藤3発!!接戦を制し3試合ぶりの勝利を挙げる:明治大戦

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[慶應スポーツ ゲキサカ版]

[5.13 関東大学1部・前期リーグ 第7節 慶應義塾大3-2明治大 西川口]

 GWに行われた3連戦で2分1敗と結果を残せなかった慶大。上位に食らいついていくためにも何とか勝利を収めたい慶大は、昨年全日本選手権準決勝で惜しくも敗れた、明大と対戦した。試合は前半、近藤貫太(1年=愛媛FCユース)のハットトリックでリードを奪い、3-1で前半を折り返す。すると、後半も明大の猛攻を何とか1点に抑え3-2で勝利。強豪相手に貴重な勝ち点3を獲得した。

 慶大は、CFに上背のある平戸奨眞(2年=暁星高)を起用したのに加え、「サイドバックが相当高い位置を取ってくる」(須田芳正監督)明大対策として、中盤に松下純土(3年=國學院久我山高)を起用して試合に臨んだ。試合は、開始早々動く。4分、前線からのプレスで相手のミスを誘い、近藤がボールを奪取。そのまま、右サイドに持ち込むと、豪快なシュートでゴール左隅へと突き刺した。先制点を取り余裕の出た慶大は、その後も得意のパス回しで相手を翻弄する。とりわけ、この日CFに入った「ターゲットにもなるし、キープもできる」(須田監督)平戸が前線でタメを作り、攻撃を活性化させていく。すると27分に追加点を奪うことに成功する。明大の攻撃をしのぐと、一気にカウンターへ。ハーフライン付近でボールを受けた武藤嘉紀(2年=F東京U-18)が右サイドの近藤へ絶妙なスルーパスを出すと、近藤がこれをきっちり決め、リードを2点に広げる。37分に、PKから1点を返されてしまうものの、前半ロスタイム、こぼれ球に反応した近藤がこの日3点目となるゴールを奪い、3-1で前半を折り返す。

 迎えた後半、明大が猛攻を仕掛ける。2分、和泉竜司(1年=市立船橋高)のシュートがバーに直撃すると、7分にもクロスからフリーで合わせられるが、これは峯達也(2年=桐光学園高)の手の中へ。何とかピンチをしのぐ。前半と比べ運動量が落ち、セカンドボールが拾えなくなってしまった慶大は、ロングボールでディフェンスラインの裏を狙ってくる明大に苦しめられる。すると、29分右サイドから中へ切り込まれクロスを上げられると、最後は頭で合わされ、失点。1点差に詰め寄られてしまう。さらに、このプレーで松岡副将が負傷交代。守備の要を失い苦しい状況に立たされる。長短のパスを織り交ぜて攻勢を仕掛ける明大に対して、慶大も松岡副将に代わって入った山浦公祐(4年=FC東京U-18)らのパス回しで、中盤を落ち着かせる。終盤あわやPKかという場面も見られたが、何とかしのぎ切り3-2で勝利を挙げた。

 近藤のハットトリックで勝利を挙げた慶大。「武藤、近藤の守備の負担を減らす」(須田監督)ため採用した4-3-3にもしっかりと適応し、欲しかった勝ち点3を手にした。3試合勝ち星が無かっただけに、また強豪明大相手に勝ったということで、この勝利の持つ意味は大きい。しかし、「まだまだインカレ出場圏内には程遠い」(藤田主将)のも事実。「今節の勝利は一旦忘れて」(近藤)また次節、慶大らしいサッカーで勝利を挙げてくれることに期待したい。
 
[写真]ハットトリックで勝利に貢献した近藤

(取材・文 慶應スポーツ新聞会)

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