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[コマスポ]平野3試合連続ゴール!盤石の勝利で3連勝

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[駒大スポーツ ゲキサカ版]

 JR東日本カップ2012第86回関東大学サッカーリーグ2部・第8節は20日、東海大学湘南校舎サッカー場で駒澤大vs東海大が行われた。今季初の連勝、2試合7得点とノリに乗っている駒大は、前半8分に早くも先制点をゲット。その後も得意のサイドアタックから決定機を生み出すが、決めきることが出来ない。それでも守備陣は安定したプレーを見せて東海大に反撃の隙を与えず。完封勝利で3連勝を飾った。

 スターティングメンバーに驚きの名前があった。本来はMF登録でボランチを務めることが多かった宮城雅史(4年=具志川高)をFWのワントップとして起用。ヘディングの強さを買われての抜擢だったが、これが当たりロングボールからリズムを作る。宮城の競ったボールのこぼれを中盤が拾いサイドへ展開、理想的な形を作れていた。しかし最初のチャンスは東海大。MF湯川純平(2年=前橋育英高)の浮き球スルーパスにMF大村亮平衣(3年=滝川第二高)がダイレクトでシュートを放つが、駒大GK大石健太(3年=磐田北高)がビックセーブで盛り立てる。

 すると8分、駒大に早くも先制点が生まれる。左サイドからMF湯澤洋介(4年=矢板中央高)がクロス、相手ディフェンダーのクリアが甘くなったところを見逃さず、平野篤志(1年=大宮ユース)がダイレクトボレー。左隅にきっちり決めてあっさりと得点する。「ボールがこぼれてくる予測が得意」と話す平野は、狙い通りのポディショニングで初出場から3試合連続ゴールとなった。先制した後も駒大は手を緩めない。11分にはMF山本大貴(3年=ルーテル学院高)がMF碓井鉄平(3年=山梨学院大学付属高)とのワンツーからシュート。これは右上へと外れていくが、美しいパス回しからチャンスを作った。さらにコーナーキックからも決定機を生み出す。左右のCKから1度ずつ綺麗に頭で合わせるも、いずれもバーを叩き得点ならず。追加点こそ奪えなかったが、理想のサッカーを出来た前半だった。

 後半に入ってもペースは駒大。53分に平野の突破から宮城がヘディングシュートも、わずかに上へ外れる。フリーだっただけに決めたい場面だった。左右のスペースを使いながら攻撃を仕掛ける駒大は63分、左サイドに開いていた山本がアーリークロス、逆サイドの平野が右足で打つが、狙いすぎたのかゴール右へ。決定力を欠き畳み掛けることが出来ない。75分には碓井がフリーキックを直接狙うもクロスバーに嫌われてしまう。最後まで攻めたてた駒大だったが追加点は奪えず試合終了。勝ち点3は得たものの、課題も見つかった一戦となった。

 試合後、DF三澤祥馬主将(4年=三菱養和SCユース)は「チャンスはたくさんあったので、決めるところは決めないといけなかった」と得点力不足に言及した。さらに、秋田浩一監督が「ゴールが遠かったのが少し残念だった」と話したように、攻撃陣にあと1歩が足りなかったのは事実。ただ、連勝中は形を作れているため、さほど心配はいらないのかもしれない。最後の最後、決めきることさえ出来れば、より得点は生まれるだろう。

 とはいえシュート16本を放ちわずかに1点。まず確実に改善しなければならない課題だ。一方の守備に関しては、「(三澤は)一番信頼出来るディフェンダー。今は安心して見ていられる」と秋田監督が話すように、安定感を増してきた。今節コンビを組んだDF平尾優頼(2年=市立船橋高)はヘディングが強く、相性の良さを見せていた。その守備の良さも、攻撃陣のプレスから来ており、チーム全体のバランスが取れてきたと言えるだろう。

 リーグも中盤戦に入り、チームとしての成熟度も増してきた。しかしまだ順位は3位であり、全国大会へと通じる総理大臣杯の予選も控えている。気温が上がるにつれ、駒大のプレッシングサッカーには疲労が伴うが、乗り切っていくしかない。今節のような試合運びをし、さらに追加点まで奪えるようになれば、総理大臣杯でも十分戦えるのではないだろうか。さらなる高みへ、チームは日々進化を続ける。

[写真]3戦連続ゴールで勝利を呼び込んだ平野

(文 駒大スポーツ 森下和貴)
(写真 同 佐藤亮)
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