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チェルシーのディ・マッテオ監督「CLの3試合だけで、守備的と判断されたくない」

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 チェルシーは、12-13シーズンに向けて、5日からトレーニングを再開する。チームの再始動を前に、ロベルト・ディ・マッテオ監督は公式HPで「チームはバランスが取れている」と、今オフでの編成に満足の様子を見せた。

 MFマルコ・マリン、MFエデン・アザール、MFケビン・デ・ブライネを獲得したチェルシーは、一方でFWディディエ・ドログバ、FWサロモン・カルー、DFジョゼ・ボシングワを放出した。

「3選手を放出したが、われわれは今も経験のある選手がそろっている」と、イタリア人監督は胸を張ったが、同時に「まだ選手を調査している」ことも明かした。移籍金の高騰を恐れ、具体名こそ挙げなかったが、右SBにはインテルからDFマイコンを獲得し、前線には同じくブラジル代表FWフッキを獲得すると言われている。

 だが、前線の補強について指揮官は慎重な姿勢をとった。

「現時点で、フェルナンド・トーレス、ダニエル・スターリッジ、ロメル・ルカクがいる。さらにマリンも攻撃的な選手だし、アザールも攻撃的な選手だ。デ・ブライネもそう。選択肢は十分にあると思っている」と説明した。

 昨シーズンの欧州CLでバルセロナ、バイエルンに対し、守備的に戦って勝利したことで、批判も受けている。それでも、それは一つの側面に過ぎないと、ディ・マッテオ監督は強調した。

「バルセロナとの2試合、そしてバイエルンとの試合。私が率いた21試合のうち3試合しか見ないと、そういう風に感じるかもしれない。でも、4-1でナポリを下した試合や、スパーズに5-1と大勝した試合もある。その試合では攻撃力を示すことができたと思うし、1試合あたりの平均ゴール数も2得点以上だ。私のチームはほとんどの試合で多くのチャンスをつくって、得点を挙げている。だから、その3試合を指して批判されるのは、不公平に感じる部分もあるよ。誰もがバルセロナのようにプレーすることを願っているかもしれないが、あんな風にプレーできるチームは世界中を探しても、他にない。起用できる選手で試合に臨み、チャレンジをして勝つこと。それが大事なことだと思っている」

 今シーズンの目標は、プレミアリーグでの王座奪還だ。初めてプレシーズンからチームを率いる監督は、意気込みを語った。

「戦えるチームをつくりたい。常にクラブの掲げる目標を狙えるようなチームにしたいね。プレミアリーグで上位を狙いたいね。昨シーズンは首位から25ポイントも離されたから、大仕事になるだろう。選手にとってプレシーズンは非常に重要だ。EURO2012やオリンピックもあり、選手がそろわないから、難しい面もある。すべての選手がそろうのは7月末から8月の頭にかけてになるだろう。それでも、プレシーズンの期間で、良い準備をしたいと思う」

 FA杯王者でもあるチェルシーの12-13シーズンは、8月12日、リーグ王者のマンチェスター・シティと戦うコミュニティ・シールドで幕を開ける。

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