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モウリーニョ「シャヒンの移籍を止める気はない」

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 R・マドリーのジョゼ・モウリーニョ監督は、アーセナルへの移籍が噂されるトルコ代表MFヌリ・シャヒンの移籍を妨害するつもりはないと語った。Guardian紙が伝えている。

 アーセナルは完全移籍のオプションが付いた1年間の期限付き移籍でシャヒンの獲得に動いている。すでにマラガのMFサンティ・カソルラは個人の条件面で合意に達し、メディカルテストも終えているため、正式な発表を待つばかりとなっている。彼に次ぐリーガ・エスパニョーラからの補強が、シャヒンになる予定だ。

 現在23歳のシャヒンは、昨シーズンの開幕前にドイツ王者のドルトムントからR・マドリーに移籍した。しかし、モウリーニョ監督からはバックアップ程度にしか評価されていないことに落胆しており、移籍を志願していると言われている。実際に5-1と大勝したロサンゼルス・ギャラクシーとのプレシーズンマッチでも、シャヒンは後半から左サイドバックで起用されており、白い巨人に残留したところで明るい未来が待っているとは考えにくい状況にある。むしろMFジャック・ウィルシャー、MFトマス・ロシツキーが負傷しているアーセナルへ移籍した方が、彼の持ち味は発揮できるだろう。

 シャヒンの移籍について、モウリーニョ監督は「シャヒンはまだ若い選手だということだ。彼はすべての試合でプレーしたいと思っている。しかし、R・マドリーにはシャビ・アロンソ、サミル・ケディラ、ラサナ・ディアラ、エステバン・グラネロ、メスト・エジルがいる。状況は簡単ではない。R・マドリーで出場機会を得ることは難しい。ここには素晴らしい選手がそろっているし、スタートから良いプレーを見せることが出来なければ、難しいだろうね」と語っている。

「彼が残るのであれば、私にとって問題ではない。一つ選択肢が増えるだけだからね。残るか、離れるかは、彼次第だ。どうすれば幸せか、彼自身が決めることだろう。チームを離れると決めれば、離れる手助けをする。残ると決めれば、今シーズン、成功できるように手助けするだけだ」

 2日にロンドンに渡り、アーセナルのメディカルチェックを受けたサンティ・カソルラは、アーセナルのトレーニンググラウンドで未来のチームメイトたちと顔を合わせている。財政難に陥っているマラガの状況が複雑なこともあり、移籍の発表は遅れているが、ドイツで行われるキャンプには帯同し、ケルンとの練習試合でデビューする予定だ。アーセナルは、このキャンプ中にシャヒンも加えたい意向であり、一気に話がまとまる可能性がある。

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