プレミア・リーグは8日に第16節1日目を行い、チェルシーは敵地でサンダーランドと対戦した。敵地でのサンダーランド戦は7年連続勝利中のチェルシーは、前半11分にFWフェルナンド・トーレスの公式戦2試合連続ゴールで先制する。前半ロスタイムにもF・トーレスはPKを決めて、UEFAチャンピオンズリーグのノアシェラン戦(6-1)に続く2試合連続2得点を記録した。後半も1点を加えたチェルシーは、サンダーランドの反撃を1点に抑えて、3-1で勝利。ラファエル・ベニテス監督就任後、リーグ4戦目にして、初めて白星を挙げた。

　前半11分、中央でボールを持ったMFビクター・モーゼスが左サイドのMFエデン・アザールへスルーパスを出す。アザールがゴール前に折り返したボールを、PA内に走り込んだF・トーレスが右足で合わせて、チェルシーが先制した。

　幸先よくリードしたチェルシーだが、前半18分にアクシデントに見舞われる。MFオリオル・ロメウが負傷し、20分にMFオスカルとの交代を強いられた。25分過ぎからはサンダーランドの反撃に遭うが、MFステファン・セセニョンの強烈なシュートはGKペトル・チェフが枠外に弾き、事なきを得た。ピンチを凌いだチェルシーは、前半ロスタイムにMFラミレスがPA内で倒され、PKを獲得する。これをF・トーレスがゴール右に決めて、リードを2点に広げた。

　後半4分には右サイドからモーゼスが上げたクロスを、DFが処理をミス。F・トーレスがボレーで合わせたが、ボールはクロスバーを叩く。そのこぼれ球をMFフアン・マタが左足で確実にゴールに流し込み、3-0と勝利を決定的にした。

　後半21分にはサンダーランドも一矢を報いる。PA内左サイドからMFアダム・ジョンソンが左足アウトサイドで強烈なシュートを叩き込み、1点を返した。勢いの出たサンダーランドは、同31分にも直接FKを得るとジョンソンが左足でシュートを放つ。ボールはゴールマウスを捉えたが、GKチェフに弾き出された。

　後半34分にチェルシーのベニテス監督は、MFフランク・ランパードを4試合ぶりにピッチに送り出した。同39分、そのランパードが強烈なシュートをサンダーランドのゴールに飛ばしたが、追加点を挙げることはできなかった。

　このまま3-1でチェルシーが勝利。この試合後、欧州王者としてクラブW杯2012を戦うために来日するチームは、勢いのつきそうな勝利を挙げている。

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