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負傷明けの内田もフル出場、シャルケが今季最多5発で7戦ぶり白星

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 ブンデスリーガは19日、後半戦初戦となる第18節1日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケがDF酒井宏樹の所属するハノーファーと対戦した。負傷明けの内田が右SBで先発フル出場したシャルケは5-4で競り勝ち、7試合ぶりの白星。イェンス・ケラー新監督のリーガ初陣を勝利で飾り、後半戦を白星発進した。酒井はベンチ入りしたが、4試合連続で出番がなかった。

 約1か月のウインターブレイク明け初戦は、昨年12月16日に就任し、同18日のDFBポカール(ドイツ国内杯)3回戦・マインツ戦(1-2)から指揮を執るイェンス·ケラー新監督にとってもブンデスリーガ初陣。右太腿肉離れでマインツ戦を欠場した内田も先発復帰し、リーグ戦は6試合連続の先発出場となった。

 開始3分、MFファルファンの右CKからMFヘーガーがヘディングシュート。これはGKの好守に阻まれたが、シャルケは前半6分にもMFホルトビーのスルーパスからFWマリカがシュートを狙うなど、立ち上がりから果敢にゴールに迫った。

 内田もタイミングの良いオーバーラップを見せ、ハノーファーにチャンスらしいチャンスを与えないシャルケに待望の先制点が生まれたのは前半終了間際の44分。DFフクスの左サイドからのロングスローがDFに当たったこぼれ球を逆サイドでフリーで待っていたファルファンが右足ダイレクトボレーでゴールに叩き込んだ。

 後半立ち上がりの4分には内田が右サイドからスローイン。マリカが競ったこぼれ球がホルトビーに渡ると、一気にドリブルで持ち上がり、左足アウトサイドで絶妙なラストパスを通し、MFドラクスラーがGKとの1対1から右足で流し込んだ。

 前半終了間際、後半開始早々という最高の時間帯でゴールを重ねたシャルケだったが、ハノーファーも直後に1点を返す。後半10分、左サイドからのFKを内田がヘディングでクリアしたセカンドボールをMFピントが右足ボレー。MFノイシュテッターに当たってフワリと浮いたボールがゴールマウスに吸い込まれた。

 勢い付くハノーファーは4分後の後半14分、右サイドをオーバーラップしたDFシャヘドがゴール前にクロス。逆サイドでフリーになっていたMFフスティに対し、内田も懸命にカバーに入ったが、フスティの左足シュートは内田の股間を抜け、2-2の同点に追いついた。

 あっという間に2点のリードを失ったシャルケだが、後半19分、浮き球のパスをヘーガーが胸で落とし、ホルトビーが倒れ込みながらDFの股間を通すリターンパス。ゴール前に抜け出したヘーガーは落ち着いて右足でゴールに叩き込み、3-2と勝ち越した。同22分にはカウンターからマリカが抜け出し、追加点。今季最多となる1試合4ゴール目を奪い、4-2と再び2点差に突き放した。

 粘るハノーファーも1分後の後半23分、右サイドからのクロスボールをFWディウフが内田に競り勝って頭で落とし、フスティが豪快な左足ボレー。失点直後に3-4と1点差に詰め寄った。20分間で両チームに計6ゴールが生まれる点の取り合い。その後も互いに攻め合い、後半33分には右サイドを駆け上がった内田のクロスに途中出場のMFバルネッタがヘディングで合わせたが、GKの正面を突いた。

 シャルケは後半43分、カウンターからファルファンが相手陣内を独走。GKを引き付けてから冷静に横に流し、ホルトビーがダメ押しの5点目を奪った。ハノーファーも後半ロスタイムにディウフの豪快なオーバーヘッドキックで1点差に追い上げたが、試合は5-4で終了。シャルケは昨年11月10日のブレーメン戦(2-1)以来、7試合ぶりの勝ち点3を手にし、ケラー新監督の初陣を飾った。一方のハノーファーは後半戦初戦で勝利を挙げられず、2連敗となった。


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