プレミア・リーグは30日、第24節を行い、日本代表MF香川真司の所属するマンチェスター・ユナイテッドは、DF吉田麻也とFW李忠成の所属するサウサンプトンと対戦した。香川、吉田はスタメン出場し、プレミア・リーグ初の日本人対決が実現した。開始早々に失点を喫したユナイテッドだが、前半のうちにFWウェイン・ルーニーが2点を決めて逆転する。後半はサウサンプトンもボールを保持してチャンスをつくったが、試合は2-1で終了し、マンチェスター・ユナイテッドが勝利している。香川は後半28分まで出場、吉田はフル出場している。李はベンチ入りしたが、出場機会がなかった。

　前半2分、思わぬ形でゴールが決まる。MFマイケル・キャリックの中途半端なバックパスをGKダビド・デ・ヘアが処理できず。こぼれ球を拾ったFWジェイ・ロドリゲスがボールを無人のゴールに流し込み、サウサンプトンが先制した。同8分にはユナイテッドも反撃に出る。サウサンプトンDFがスライディングしたボールを拾った香川が、ダイレクトで最終ラインの裏に浮き球を送る。そこに走り込んだルーニーがゴールを決め、ユナイテッドが試合を振り出しに戻した。

　さらに10分には右サイドからのクロスを受けたルーニーが、香川にパスを出す。香川は左足でシュートを放ったが、ボールはポストを叩き、逆転には至らなかった。同22分にもユナイテッドは細かいパス回しから、最後はFWロビン・ファン・ペルシーがゴールを狙ったが、DFにブロックされたボールはクロスバーを越えて行った。それでも同27分、右サイドからのFKをファン・ペルシーがゴール前に入れると、ファーサイドでDFパトリス・エブラがヘッドで折り返す。これを受けたルーニーが、難なくボールをゴールに押し込み、ユナイテッドが2-1と逆転した。

　勢いに乗るユナイテッドは、同31分にも香川のパスを受けたファン・ペルシーがゴールを狙ったが、ゴールマウスを捉えることはできなかった。このままユナイテッドが1点をリードして前半を折り返す。

　後半に入るとサウサンプトンも反撃を見せる。後半14分には香川のパスがこぼれたところを吉田が回収する。右サイドを駆け上がり、クロスを入れるとDFがクリアー。このボールをMFスティーブン・デービスが狙ったが、シュートは右へ外れた。その後もビルドアップの上手くいかないユナイテッドに対し、サウサンプトンが攻勢に出る時間が続く。

　DFリオ・ファーディナンド、DFラファエウ・ダ・シウバを投入し、流れを引き寄せようとするユナイテッドは、後半26分にルーニーがシュートを放ったが、ボールはGKの正面を突いた。同28分にアレックス・ファーガソン監督は香川を下げ、MFナニを起用して交代枠を使い切った。同30分にはナニのクロスにファン・ペルシーがヘッドで合わせたが、これもGKボルツに防がれる。その直後にはルーニーのクロスに再びヘッドで合わせたファン・ペルシーがゴールネットを揺らしたが、これはオフサイドでゴールは認められなかった。

　サウサンプトンもFWリッキー・ランバートが直接FKを枠に飛ばすなど、見せ場をつくり続けたが、最後までゴールを挙げることはできなかった。2-1で勝利した首位のユナイテッドは、連続無敗試合数を12に伸ばしている。

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