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長谷部が右SBで13年初先発 リベリ、ロッベンとマッチアップもバイエルンに敗れる

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 ブンデスリーガは15日、第22節1日目を行い、MF長谷部誠の所属するボルフスブルクはホームでバイエルンと対戦した。右SBで5試合ぶりの先発となった長谷部はフル出場を果たしたが、首位を独走するバイエルンの前に0-2で敗れた。

 昨年12月22日に前ニュルンベルク監督のディーター・ヘッキング氏がボルフスブルクの新監督に電撃就任してから4試合連続でベンチスタートが続いていた長谷部にとって、2013年初先発がヘッキング体制での初スタメン。昨年10月のマガト元監督解任後、ギュンター・コストナー暫定監督の下では主に中盤の右サイドを任されていたこともあり、先発で右SBに入るのは今季初となった。

 マッチアップはMFリベリ。守備重視のポジショニングとなったが、それでも前半18分の1対1のシーンでは、ファウルでリベリを倒してしまい、主審から注意を与えられた。4連勝中で12戦負けなし(9勝3分)と首位を独走中のバイエルンに対し、粘り強く戦うボルフスブルクは左サイドハーフのMFオリッチが起点となり、チャンスをつくるが、4試合連続無失点中のバイエルン守備陣を崩し切るまでには至らなかった。

 前半33分には素早いリスタートから長谷部が右サイドのスペースに飛び出すが、クロスボールは大きくなり、そのままゴールラインを割ってしまう。すると同36分、バイエルンは左後方からのFKをMFシュバインシュタイガーが頭で落とし、FWマンジュキッチが豪快なバイシクルシュート。鮮やかな一撃にGKベナリオは一歩も動けなかった。

 1点ビハインドで折り返した後半15分には長谷部がMFビエリーニャとのワンツーで右サイドを駆け上がるが、グラウンダーのクロスに合わせたオリッチのシュートは枠を外れた。ボルフスブルクは後半20分、オリッチに代えてMFペリシッチを投入。同点ゴールを目指して攻勢を強めると、同27分には長谷部が相手陣内の高い位置までプレッシャーを仕掛け、浮き球をカットしたが、ハンドの反則を取られる。同28分、後方からリベリの足を引っかけた長谷部にイエローカードに出た。

 ボルフスブルクは後半30分、同時に2選手を交代。DFファグネルと、今季初出場となるFWヘルメスがピッチに入った。長谷部はそのまま右SBでプレー。前線をヘルメスとFWバス・ドストの2トップに変更し、最後の猛攻に出た。しかし、後半32分のFKのチャンスもMFジエゴのキックはGKノイアーの好セーブに阻まれた。

 6試合ぶりのフル出場となった長谷部は、後半33分からはリベリに代わって投入されたMFロッベンと対峙。体を張ったディフェンスを見せていたが、後半ロスタイム、ロッベンに最終ラインを背後を突かれ、決定的な2失点目を喫した。ボルフスブルクは連勝ならず、3試合ぶりの黒星。一方のバイエルンは2013年に入って5試合連続の完封勝利で、13戦負けなし(10勝3分)となった。

(取材・文 西山紘平)

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