セリエAは21日、第33節を行った。首位のユベントスはホームでミランと対戦し、1-0で勝利した。上位対決を制し、勝ち点を77に伸ばしたユベントス。27日に行われる次節にも優勝決定の可能性が出てきた。

　入りの悪くなかったミランに前半早々アクシデントが発生。前半7分にMFアンドレア・ピルロの放った直接FKを防ぐなど、ビッグセーブを見せていた守護神クリスティアン・アッビアーティが故障でプレー続行不可能になる。15分にGKマルコ・アメリアとの交代を余儀なくされた。

　前半はお互い決め手に欠いた。徐々にペースを握っていったのはユベントス。だが前半41分に迎えたチャンスでは、FWミルコ・ブチニッチのスルーパスにFWクラウディオ・マルキージオが抜け出す理想的な形で崩すが、オフサイドを取られてしまった。

　後半開始と同時にミランは、前半終了間際に故障を訴えていたMFマッシモ・アンブロジーニを下げてMFサリー・ムンタリと投入。この日のミランは故障で交代枠2つを使うことになった。

　なかなか動きを見せなかったゲームだが、ようやく後半12分、ユベントスに先制点が生まれる。ピルロからの浮き球パスで抜け出したMFクワドゥオ・アサモアがGKマルコ・アメリアに倒されPKを獲得。MFアルトゥーロ・ビダルがGKの絶対届かないゴール右上ギリギリに蹴り込み、ユベントスに先制点をもたらした。

　ミランも反撃に出るが、シュートがGKジャンルイジ・ブッフォンの正面をことごとく突いてしまう。最後までユベントスの牙城に迫ることが出来なかったミラン。フィオレンティーナ戦、ナポリ戦と上位対決の続いたここ最近の3試合を2分1敗としてしまった。来季のCL出場権争いはまたも混とんとしてきた。

　1-0で勝利したユベントスはリーグ戦6連勝で勝ち点を77に伸ばし、2年連続のスクデット獲得へ向けまた一歩前進した。次節、27日に行われるトリノ戦でユベントスが優勝を決める条件は、ユベントスが勝利し、2位のナポリ(対ペスカラ)が引き分け以下に終わった場合、ユベントスが引き分けた場合は、ナポリが敗れた時のみ優勝が決まる。

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