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[国際親善試合]スペイン、チリと辛うじてドロー 指揮官は相手を称賛

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アディショナルタイムにJ・ナバスが同点弾

 スペイン代表とチリ代表による国際親善試合が10日、スイスのジュネーブで行われ、スペインが終了間際に追いついて2-2の引き分けに終わった。スペインのビセンテ・デル・ボスケ監督は試合後、チリの戦いぶりに称賛の言葉を述べている。

 スペインは開始5分、チリに先制を許す。ヤラのスルーパスで完全にフリーとなったE・バルガスに、冷静にシュートを流し込まれた。だが37分、ペドロの右クロスから、ソルダードが強烈なヘッド。相手GKの手を弾いてネットを揺らす力強い一発で、スペインが試合を振り出しに戻す。

 ところが44分、チリが再びリードを奪う。決めたのは、またしてもE・バルガス。アレクシスからパスを受けると、マークにきたアルビオルを振り切って、そのままドリブル突破から左足でシュートを流し込んだ。

 リードを許して前半を終えたスペインは、後半もなかなか得点を奪えない。だが、このまま敗北かと思われたアディショナルタイム、起死回生の同点弾が生まれた。左サイドのネグレドが、ペナルティーエリア内左にパスを入れると、走り込んだペドロが中央に送る。ここにヘスス・ナバスが飛び込んで合わせ、チームを黒星から救った。

 デル・ボスケ監督は試合後の会見で、世界王者・欧州王者をあと一歩まで追い詰めた対戦相手に賛辞を送った。『マルカ』などスペイン複数メディアが伝えている。

「チリの前からのプレスには非常に苦しめられた。楽にプレーさせてはもらえなかった。素晴らしいプレスをしてくるチームで、運動量が多く、非常にスピードのあるプレーをしていた」

「チリは非常に献身的で、捨て身とも言えるほどのプレスを掛けてきて、アグレッシブなプレーを見せていた。だがおそらくは、相手の消耗のおかげで最後に追い付くことができた」

 一方で、テストマッチを通して新たな戦力をチームに加えられたことには満足する様子も見せている。

「こういう親善試合は役に立つものだ。ナチョやコケ、ハビ・ガルシアを見ることができた。グループの層をより厚くすることができつつある」
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