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「マドリーは株式会社化の道をたどっている」

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巨額の負債が噂されるマドリーだが…

 レアル・マドリーのソシオ(クラブ会員)による組織プラタフォルマ・ブランカの代表を務めるマルティネス・ブラーボ氏が、同クラブがソシオ制度を捨て、S.A.D.(Sociedad Anonima Deportiva、スペインのスポーツ株式会社)に移行するとの見解を示した。

 マドリーは先のソシオ総会で総負債額を9000万ユーロと発表したが、現地では実際の額が5億4100万ユーロにのぼると指摘され始めている。ブラーボ氏率いるプラタフォルマ・ブランカも、巨額の負債があることを訴えてきたソシオによる組織の一つだ。

 ブラーボ氏はスペイン『アス』とのインタビューで、ペレス会長がS.A.D.となることを見越したクラブ運営を行っているとの考えを口している。

「マドリーの巨額の負債に関して、我々は2009年から言い続けてきた。ようやく巷でも耳にするようになったね。5億4100万ユーロという負債は本当に巨大な額だが、ペレスはその負債を減らす努力もしてこなかった。それはつまり、マドリーが株式会社化の道を歩んでいることを意味する」

「5億4100万ユーロについては、大部分が流動負債だ。それにもかかわらず、マドリーは銀行との債務更新を行っている気配もない。そればかりか、ベルナベウの全面改装費として4億ユーロを投じる考えなんだ。つまり負債をなくす唯一の解決策は、株式会社に移行することとなる。私はクラブがソシオのもので在り続けるために、最後まで戦い抜く考えだ」

 ブラーボ氏はまた、ソシオ総会での代表選挙人がペレス会長主導で選出されているとの見解を示している。

「マドリーには10万人のソシオがおり、1000人の代表として一人が選挙人となる。しかし誰が自分の代表であるか、私は一切関知していない。クラブはどんなデータも公表していないんだ。よって、建設的な批判をする人物は、ソシオ総会に存在しなくなった。クラブがそれを操作しているんだ」

 また、ペレス会長がスポーツ面で好成績を収める必要性を説いている。

「私だったら、スポーツ面で長期的プロジェクトに着手し、タイトル獲得の手段を取り戻す。それによって負債を減らすね。スポーツの基準に沿った選手たちを獲得しなければならない。デル・ボスケ、ペジェグリーニ、モウリーニョ、アンチェロッティを悪者にしてはならない。むしろ、彼らを招へいした人物こそが悪者なのだろう。ソシオが心配しているのはタイトルであり、デロイト・フットボール・マネー・リーグでトップに立つことではないんだ」

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