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シャルケへのリベンジに燃えるクロップ

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昨シーズンはルールダービーで2敗

 26日に行われるブンデスリーガ第10節で、ボルシア・ドルトムントはシャルケとのルールダービーを戦う。大一番に臨むユルゲン・クロップ監督は、24日の会見で意気込みを語った。

 昨シーズン、ドルトムントはシャルケのダービーを2戦とも落としている。もちろん、指揮官もそのことが頭にあるようで、「リベンジの気持ちはあるか」との問いに対して、「ものすごくある」と返答。以下のように続けている。

「昨シーズンはタイトルこそ獲得できなかったが、良いシーズンではあった。だが、その中であの2戦は汚点だと感じている。だから、昨シーズンより良いプレーを見せて、良い結果を出したい。簡単なことではないとみんな分かっているが、チャンスがないわけでもないね。とにかく(リベンジの気持ちが)このゲームに向けた準備の一つの要素であることは確かだ」

 チャンピオンズリーグ(CL)で結果を残しているドルトムントにとって、ビッグマッチと呼べるものは増えている。しかし、ダービーは特別なようだ。

「CLとダービーの魅力の関係性を考えたことはない。一番印象が強かったのは、最初のダービーだ。みんなにどれほど大事なものなのかを言われたし、試合内容も強烈だったからね。特別だった。唯一無二であることに変わりはない」

 ドルトムント出身でクラブ愛が人一倍強いMFケビン・グロスクロイツのモチベーションについても問われた。

「確かに彼は私が知る誰よりも、ダービーについて考えている。ロッカールームで演説を始めるわけではないが、ほかの選手たちにダービーの重要性を伝えて回っているね(笑)」

「限界までモチベーションを上げることは大事だ。しかし、過度のモチベーションは良くない。ブンデスリーガは32試合と2つのダービーがある。ドルトムントとの契約にサインした時点で分かっているはずだ。もちろん、スペシャルな2試合だけれど、理性を失ってはいけない。試合に入って、最高のパフォーマンスを見せることが大事だ。ダービーだからといって、みんなが緊張しすぎても面白くない。激しく、フェアでありながら、情熱的なサッカーであることが理想だ」

 開幕で出遅れたシャルケだが、ミランからMFケビン・プリンス・ボアテングが加入してからは、バイエルン・ミュンヘンとチェルシーにしか負けていない。ボアテングがシャルケに与えている影響を、クロップ監督は次のように分析した。

「ボアテングが非常に良い選手であることに疑いはない。パーソナリティーで注目の的になり、それでチームメートを重圧から守ったというのもあると思う。移籍してすぐ、シャルケにものすごいインパクトを与えた」

「2列目には(ジェフェルソン・)ファルファン、(ユリアン・)ドラクスラーがいて、控えにマックス・マイヤーなど素晴らしい選手がそろっている。その中にボアテングがうまくはまったようだ」

 主将のMFセバスティアン・ケールは、復帰に近づいている。

「昨日からトレーニングに復帰した。まだフルでメニューをこなすのは無理だが、ダービーの後で全体練習に合流できると思う」

 アーセナル戦の後で選手たちに「多少の疲れはあった」と話すクロップ監督だが、「新たな負傷者はいない」とのこと。心身ともに充実してダービーを戦うことができそうだ。

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