beacon

長友が帰国 「成長した1年」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 22日のミラノダービーで後半37分からキャプテンマークを巻き、チームを勝利に導いたDF長友佑都(インテル)が、年内の全試合を終え、24日に成田空港着の便で帰国した。

 上はTシャツにカーディガン、下はスウェットパンツという、楽ちんなスタイリング。出迎えた女性ファンから記念撮影をせがまれると、笑顔で立ち止まり、サインにも応じた。

 今季はインテルで充実した日々を送っている。13年前半は左ひざの負傷で苦しむ時期が長かったが、持ち前の努力で克服すると、13-14シーズンはこれまでに早くも4得点。F東京に在籍していた08年の3得点を上回る自己最高得点を、前半戦だけでマークした。

「今年はひざのケガから始まり、つらい時期もあったが、ケガをする前よりも成長したという実感がある。来年は自分の想像以上のところへ行けるのではと感じているし、そうできる自信がある」

 表情に充実感がみなぎる。

 14年は年明けにMF本田圭佑がミランに加入することが決まっている。同い年の本田は日本代表の盟友であり、ともにW杯優勝を公言する同志でもあるが、セリエAでは最大のライバルになる。

「圭佑の移籍は素直にうれしいし、セリエAも盛り上がってくるなと思う」と歓迎しつつ、「これまで敵として圭佑と戦うことがなかった。彼をしっかり止めて、自分がゴールを決めれば、という理想を描いている」と必勝のゲームプランを披露した。

 通算でインテルが69勝60分64敗とリードしている“ミラノダービー”の今季第2戦は来年5月4日とかなり先だが、1月9日のコッパ・イタリア5回戦を勝ち上がれば、同22日の準々決勝で両チームが対戦する。「圭佑とは同じところを目指してやっているから、彼がミランの10番になったとしても、僕らの今までの関係は変わらない」と話す長友が、一日も早い対決を望んでいるのは間違いない。

 W杯のことにも言及した。

「コートジボワールは4年前に戦ったときの印象が強い」と、W杯南アフリカ大会開幕直前の欧州合宿中に行った親善試合を引き合いに出し、「今までやってきた中で一番強かったと思う」と警戒。さらに、「コロンビアは言うまでもなく世界のトップレベルの成績を残しているし、ギリシャは守備が固くて体も強いという、日本が苦手とする相手」と、残り2戦の相手についてもコメントした。

「(コロンビアの)グアリンに対しては、もう、練習するたびに意識している」と言って気合を見せた長友。充実した1年を足がかりに、勝負のW杯イヤーを迎える。

(取材・文 矢内由美子)

▼関連リンク
欧州組完全ガイド
セリエA2013-14特集

TOP