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レアル・マドリーの象徴カシージャス、かつてないほどのブーイングを浴びせられて反発

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 レアル・マドリーのキャプテンであり、チームの象徴とされるGKイケル・カシージャスが、ファンから浴びせられるブーイングに反発した。

 下部組織から数えて25年にもわたってレアル・マドリーに在籍し続け、スペイン代表含めて獲得し得る限りのタイトルを獲得してきたカシージャス。だがここ数年間はパフォーマンスの衰えの指摘や、ジョゼ・モウリーニョ前監督との確執報道などで、ネガティブな話題を振りまいてきた。そして今季は、同監督を支持していたファンを主とする本拠地サンティアゴ・ベルナベウの一部の観衆から、ブーイングを浴びせられる状況となっていた。

 そして9日に行われたリーガエスパニョーラ第36節、ベルナベウでのバレンシア戦(2-2)で、カシージャスはかつてないほどのブーイングを受けることになった。リーガ逆転優勝の望みをつなげるためにも重要なこの一戦で、観衆はカシージャスが1失点目を許した直後から、同選手がボールに触れる度に指笛で反応。それは一部のスタンドではなくスタジアム全体から発せられ、2失点目から批判の量はさらに増すことになった。

 これを受けたカシージャスは、初めてブーイングに反発。不満そうな顔をしながら右手を振り上げ、何かを口にした。スペイン『カデナ・コペ』によれば、それは「もういい。クソったれ」との言葉だった模様だ。同選手は試合終了後も、憤りを露わにしながらピッチを後にしている。

 レアル・マドリーの象徴は「レギュラーでなくても、そうでなくてもかまわない」との考えの下で、マドリーと2016年まで結ぶ契約をまっとうする意向を公にしている。しかし今回の出来事が、その考えを改めることにつながる可能性もあるかもしれない。なおレアル・マドリーは今夏の移籍市場で、マンチェスター・ユナイテッドGKダビド・デ・ヘアの獲得を目指していることが報じられている。

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