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人口7万人のカルピに続き、5万人弱のフロジノーネがクラブ史上初のセリエA昇格

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 セリエBのフロジノーネが16日、第41節でクロトーネに3-1と勝利、セリエA昇格を決めた。

 すでにカルピの昇格が決まっているセリエBはこの日、3位ビチェンツァと4位ボローニャがそれぞれアウェーで1-1と引き分け。勝利したフロジノーネは、ビチェンツァとボローニャとの勝ち点差を6に広げ、最終節を待たずして昇格が決まった。

 フロジノーネはローマがあるイタリア・ラツィオ州の南東に位置する人口約4万6000人の街のスモールクラブ。1912年に創設され、2度にわたる再建を経て、今回がクラブ史上初めてのセリエA昇格となる。

 昨季、レーガ・プロからセリエBに昇格したフロジノーネは、わずか1年でイタリアサッカーの最高峰にたどり着いた形だ。指揮官は、現役時代にトリノなどでプレーした37歳のロベルト・ステッローネ監督。2011年に現役を引退し、下部組織を経て、2012年夏から指揮を執っている。

 今季のセリエBでは、人口約7万人のカルピがすでに昇格を決めている。カルピに続くスモールクラブの昇格で、イタリアメディアも「サプライズ」「スモールクラブのリベンジ」と称賛した。

 フロジノーネのマウリツィオ・スティルペ会長は、次のように喜びを表している。イタリア『ANSA通信』が伝えた。

「謙虚さ、犠牲を払う精神、そしてクオリティーの勝利だ。我々は最後まで信じた。そして、45日前までは考えることもできなかった夢をかなえたんだ。選手たち全員をたたえたい」

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