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ザック、古巣ミランに「チームづくりにクレイジーな投資は不要」 イタリア代表監督就任説は否定

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 元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、低迷する古巣ミランに、「クレイジーな投資」は必要ないと指摘している。

 今季、フィリッポ・インザーギ監督を就任させたミランだが、復活を遂げることはできず。同監督はシーズン後に解任されるとも言われている。

 シルヴィオ・ベルルスコーニ名誉会長がクラブ株式の一部売却を交渉しているなか、アドリアーノ・ガッリアーニCEOは先日、「素晴らしい補強」をすると宣言した。

 だが、1998-99シーズンにミランをスクデットへと導いたザッケローニ氏は、イタリア『コッリエレ・デッラ・セーラ』で次のように述べている。

「現在の状況は私が直面した状況と比較できる。チームをつくるのに、クレイジーな金額は必要なかった」

「当時のミランでは、ルイジ・サーラや(アンドレス・)グリエルミンピエトロがレギュラーだった。(マッシモ・)アンブロジーニや(フランチェスコ・)ココのように、ヴィチェンツァにレンタルされていた将来有望な2人の若手が戻ってきた。モンツァにレンタル移籍していた(クリスティアン・)アッビアーティもね。本当に投資をしたのは、翌年のことだ。アンドリー・シェフチェンコが加わったときのことだよ」

「私が出会ったのは、年寄りだと叩かれていた選手たちや、いずれ売られる運命にあるとみられていた選手たちのグループだった。(パオロ・)マルディーニや(アレッサンドロ・)コスタクルタ、(ズボニミール・)ボバン、(ジョージ・)ウェアのことだ。だが、彼らは大黒柱となり、私は一つの構造をつくって、チームにアイデンティティーをもたらすことができた。そして彼らの中には、40歳までプレーした選手もいる」

「(今のミランには)気迫あふれる重みのある選手たちがいない。(ジェンナーロ・)ガットゥーゾは足技こそ怪物じゃなかったが、チームに機能していた。ユヴェントスには(ジョルジョ・)キエッリーニや(アンドレア・)バルザーリのような軸となる2人の素晴らしい選手たちがいる」

 2000年にベルルスコーニ氏に解任されたザッケローニ氏は、指揮官は「イエスマン」ではいけないとも述べた。

「ベルルスコーニに耐えるには、話を聞く必要がある。だが、自分の頭で決めることが必要だ。私はそうして、スクデットを獲得した。それができなくなったときに、私は追いやられた。あまりに『イエスマン』でいるのは間違っている」

 一部のイタリアメディアでは、ミランがイタリア代表のアントニオ・コンテ監督に関心を示しており、そのためにザッケローニ氏がイタリア代表指揮官になることで、コンテ監督がミランに移籍するかもしれないと噂されている。だが、ザッケローニ氏は次のように否定した。

「事実ではない。以前にたくさんのコンタクトがあったが、今の代表監督が選ばれた。今は誰とも連絡を取っていない」


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