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クロップ代理人:「プレミアリーグはエキサイティングだが…」

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 ドルトムントを去り、休養に入ったユルゲン・クロップ氏は、やはり最終的にはプレミアリーグに向かうのだろうか。代理人のマーク・コジッケ氏がドイツ『Spox』によるインタビューで、クロップ氏の未来の仕事の見通しについて語っている。

 先月30日のDFBポカール決勝がドルトムント指揮官としての最後の試合となったクロップ氏。代理人は、クロップ氏本人は他クラブと話をしていないとしながらも、自身は具体的ではない形での話をする機会があったと明かした。

「もちろん、私はほかのクラブとも話をした。だが、金銭的なことについてではなく、目標や長期的な戦略についてだよ。DFBポカール決勝後の5月31日に、かなりの”二日酔い”を抱えて目を覚ました時点で、ユルゲンがどのような気持ちなのかは分からなかったからね」

「その2週間後にスイッチを切り替え、新しいクラブのために全力を尽くせるのか? あるクラブで2年間過ごしただけなら、それも可能かもしれない。だが彼はドルトムントに7年間いたし、その前は休養を挟まずにマインツに18年間いたんだ。2つの大きな恋愛を終えて、すぐに次の関係を始めるのは無理があるだろう」

 クロップ氏は以前、監督を務めるにあたってはその国の言葉を話せることを重視していると話していた。だとすれば、ドイツ以外ではイギリスのチームを率いることが選択技として考えられるかもしれない。

「プレミアリーグは非常にエキサイティングだ。しかし、トップ4だけではなく、その下にも素晴らしいクラブがある。ただ、求められる仕事内容に関してはどうなのかな、と思うんだ」

 監督とスポーツディレクターを兼任するイングランド特有の”マネジャー”は、クロップ氏には向いていないのだろうか。

「ドイツではそれぞれの管轄が分かれている。基本的にはそれは非常に良いことだと思う。代理人と話をして、移籍に関する取り引きに関わるようなことを、ユルゲンはあまり好んではいない。(イングランドでは)どのような仕組みなのか、様子を見なければいけないね」

 またコジッケ氏によると、クロップ氏の次の職場はビッグクラブである必要はないとのことだ。

「挑戦の内容によるものだ。ユルゲンがドルトムントと契約を交わしたときも、財政面や評判の面でもっと上のクラブからの話もあった。それでも彼はドルトムントを選んだんだ」

「彼には物事を発展させる大きな力がある。どこかのスタジアムを訪れてエネルギーを感じ取り、新しい何かをつくれると考えるのであれば、それは彼にとっていわゆるビッグクラブで3冠を目指すよりも魅力的かもしれないね」

 ジョゼップ・グアルディオラ監督が2016年に契約満了を迎えるバイエルンはどうだろうか。

「バイエルンは最高級の監督を持っているし、それを自覚している。グアルディオラが契約を延長することを望めば、おそらくクラブ側もそうするだろう。ユルゲンが話していたのは、バイエルンに行くことを完全に除外はしないということだ。だが、だからと言って我々は、バイエルンを横目で見ながら何かを期待しているわけではない」

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