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「粗野」「罰金を科すべき」…女性差別発言のミラン前監督に非難の声

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 やはり、非難の声が寄せられている。女性を差別するような発言をしたミラン前監督のシニシャ・ミハイロビッチ氏に、女性ジャーナリストや女性政治家から批判が届いた。

 ミハイロビッチ氏は先日、イタリア『メディアセット』の番組「ストリッシャ・ラ・ノティツィア」で、世間を騒がせた人に贈られる金のバク賞を受賞した。ミランの指揮官を解任されたことに対する賞だ。

 このとき、ミハイロビッチ氏は「女性はサッカーについて話すべきではない」と述べた。ミランMFケビン・プリンス・ボアテングの恋人メリッサ・サッタさんが、ミハイロビッチ氏の下でチームの雰囲気が良くなかったと述べたことを受けての発言だ。

 ミハイロビッチ氏は「差別主義者ではないが」と前置きしていたが、一部からすでに非難の声が届いている。例えば、イタリア『Rai』の名物テレビ番組で司会を務めたパオラ・フェラーリさんは、次のように述べた。『コッリエレ・デッロ・スポルト』が伝えている。

「侮辱された気分ね。腹が立つし、憤慨している。彼は粗野な人間なのよ。でも、サッカーの世界で彼のように考える関係者は多い。監督も同じよ。相手が女性になると、女性からの質問となると、彼らは怒り、侮辱されたと感じるのね」

「ミハイロビッチが、自分は女性より上だと感じているのは明らかね。彼は罰金処分を科されるべきだわ。(イタリアサッカー連盟会長のカルロ・)タベッキオが罰金を科し、彼が謝罪することを望んでいるわ。サッカー界には性差別があるのよ。例えば『Rai』でも、女性のディレクターはいない」

 ジャーナリストだけではない。民主党の政治家ダニエラ・ズブロッリーニ氏は次のように述べた。

「残念ながら、ミハイロビッチのコメントは、サッカー界に男性優位の雰囲気が残っていることを再び示すことになった。受け入れることのできない女性差別に対して前進するため、そしてそれだけでなく、スポーツ界で働く者の選択がどうあるべきかを考えるために、この不適当な発言について我々は考えなければならない」

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