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バルサファンがC・ロナウドに「オカマ野郎」、スペインの組織が処分を求める

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 性の多様性を訴えるスペインの組織が、2日に行われたバルセロナレアル・マドリーのクラシコで、マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドに「オカマ野郎」との言葉が投げかけられたことを問題視し、処分を求める意向を明らかにした。スペイン『EFE通信』が報じている。

 オブセルバトリオ・エスパニョール・コントラ・ラ・LGBTフォビアは、クラシコでヨハン・クライフ氏への黙祷が行われている間、カンプ・ノウの観客がC・ロナウドに「オカマ野郎」と叫んだことを問題視。スペイン政府の反暴力委員会に対して、バルセロナの処分を求める考えを固めている。

 同組織を取り仕切るフランシスコ・ラミレス氏は、LGBT(同性愛者や性同一性障害者など性的少数者を指す言葉)の人間への嫌悪感などを意味するホフォモビアが、スペインサッカーに蔓延していることを指摘している。スペイン『EFE通信』に対して、次のように語った。

「C・ロナウドの一件はじつに悲しく、恥ずべきことであり、スポーツ法では処分が適用されるものだ。選手たちや審判は、ホモフォビアに通じるあだ名で繰り返し侮辱されているが、模範的な処分などは一切存在しない。スペインサッカーのホモフォビアは、もう終わらせなくてはいけない」

「ホモフォビアは、同性愛者などを苦しめる人々だけが含まれるわけではない。それに通じる言葉で侮辱したり唾棄したりする人々のことも指すんだよ。スペインサッカーは暴力撤廃に動き、人種差別や排外主義に関する侮辱には素早く、然るべき対応を取ってきた。しかし今現在、最大の偏見となっているホモフォビアについては無視し続けている」

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