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EL敗退のショックを振り払いたいトゥヘル 「すべてを出し切らなければ」

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 現地時間17日のブンデスリーガ第30節で、ドルトムントハンブルガーSVと対戦する。ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督は、ヨーロッパリーグ(EL)敗退のショックから立ち直り、敗戦を教訓にすべきとの考えを示している。

 ドルトムントは14日のEL準々決勝セカンドレグで、リバプールに3-4で敗れて敗退した。アウェーで後半途中まで3-1とリードしながらの逆転負け、しかも2試合合計でひっくり返された4点目は、後半アディショナルタイムというショッキングな負け方だっただけに、この敗北を振り払うのは難しいかもしれない。トゥヘル監督はチームをどう勇気づけるかと聞かれ、次のように答えた。

「もちろん、チームの落胆は大きい。リバプールに泊まったので翌日も選手たちはみんな、がっかりしている様子だった。ただ、それぞれのやり方があるので、我々から無理に彼らの気分を変えようとするのは、どうかと思っている。悔しがるのも、落胆するのも普通だからね」

「だがHSV戦では、再び良いパフォーマンスが求められる。シーズンを戦い続け、試合を全部こなしていくことが、プロスポーツにおける原則の一つだ。何日間も自らを憐れみ、次の試合を軽視するのは、自分たちを裏切ることを意味する。我々には今季のために、そして自分たちの才能のために、すべてを出し切らなければいけないという義務がある」

 HSVには前半の対戦で1-3と敗れている、さらに最近4試合は勝てておらず、近年は苦手にしている相手であるため、トゥヘル監督も強く警戒している。

「HSVは、とても勤勉で情熱的なチームだと思う。我々にとって大事なのは、良いサッカーをするだけで勝てると思わないことだ。情熱、競り合い、走ることを通じての戦いとなる。相手もプレゼントを与えるつもりはないだろうし、我々も期待していない。我々はトップパフォーマンス、勝利への執念を見せるべきだ」

 ブンデスリーガ優勝争いの一方で、20日にはDFBポカール準決勝、アウェーでのヘルタ・ベルリン戦が控えている。トゥヘル監督は、リバプール戦と同様の戦いになると考えているという。

「ヘルタ戦は、リバプール戦に似ている。決勝トーナメントの試合を、自信に満ちた相手と、熱狂的な相手サポーターの前で戦うんだ。だから我々は(リバプール戦の)経験を必要とする。とはいえ、HSV戦とヘルタ戦は関連付けたくない。ヘルタ戦を一つの試合として見るべきだ。そしてHSV戦は、20日に向けた準備ではない。HSV戦の価値を下げるべきではないからね」

 HSV戦の先発メンバーは明かさなかったが、リバプール戦に比べて「多少の入れ替えは考えられる」とトゥヘル監督は語った。リバプール戦では日本代表MF香川真司がスタメン出場したが、この2試合で指揮官がメンバーをどう使い分けるのかが注目される。

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