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ミラン19位相手に負けに等しいドロー…本田後半途中交代

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[5.1 セリエA第36節 ミラン3-3フロジノーネ]

 日本代表MF本田圭佑の所属するミランは1日、ホームでフロジノーネと対戦し、3-3で引き分けた。前節は最下位・ベローナ敗れたミラン。今節は19位相手に終了間際に辛くも追いついたものの、負けに等しいドローゲームとなった。

 ミランが混迷を極めている。シニシャ・ミハイロビッチ前監督を解任した直後に戦ったサンプドリア戦こそ白星で飾ったが、以降は残留争いを繰り広げるチーム相手に苦戦。4月25日の前節では、最下位に沈むベローナ相手に逆転負けを喫するなど、早くもクリスティアン・ブロッキ監督の手腕を疑う声が噴出している。

 19位をホームに迎えたこの日も、前半2分にMFルカ・パガニーニにミドルシュートを決められ失点。その後攻め込む時間を作ったが、同29分の本田のオーバーヘッドは枠外。同42分には本田がミドルシュートを放ったが、GKフランチェスコ・バルディの好セーブに阻まれた。すると同44分、フロジノーネにゴールまで約35mの位置でFKを与えると、MFオリバー・クラグルに直接ねじ込まれ、リードを2点に広げられた。

 後半に入ると早々にミランにPKのチャンスが訪れる。しかしこれをFWマリオ・バロテッリが失敗。ただ後半5分、本田のスルーパスで右サイドを抜けたDFイニャツィオ・アバーテのクロスがGKのファンブルを誘うと、こぼれ球をFWカルロス・バッカが押し込み、ようやく1点を返す。だが同9分、ミランはDFアレックスのクリアミスからFWフェデリコ・ディオニージにゴールネットを揺らされてしまった。

 再びビハインドが2点となったミランは後半19分に最初の交代カードとして本田を下げる。FWルイス・アドリアーノを入れて勝負に出る。さらに同28分にはアバーテを下げてDFルカ・アントネッリを投入。すると同29分、CKからファーストタッチとなったアントネッリが押し込み、1点差に詰め寄った。

 ミランは後半33分からMFジェレミー・メネズを投入。前線にバロテッリ、バッカ、L・アドリアーノ、メネズを並べ、超攻撃的な布陣でゴールを狙う。そしてこのまま終えるかと思われた後半45分、クロスボールが相手のハンドを誘発。本日2度目のPKを獲得すると、メネズがGKにコースを読まれながらも執念で押し込み、何とかドローに持ち込んだ。ただ内容は決してほめられたものではなかった。ブロッキ監督の責任論は加速しそうだ。


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