またもローマを救ったのは、キャプテンだった。ルチアーノ・スパレッティ監督は、FWフランチェスコ・トッティを絶賛した。だが、チーム全体をたたえることを忘れてはいけないとも述べている。

　ローマは2日、セリエA第36節でジェノアに敵地で3-2と勝利した。先制しながら逆転されて迎えた77分、チームを救う同点ゴールを挙げたのは、この日も60分からの途中出場だったトッティだ。FKからの強烈な右足シュートで、試合を振り出しに戻した。

　勢いづいたローマは、87分にFWステファン・エル・シャーラウィのゴールで再逆転。2位ナポリとの勝ち点2差を維持している。

　トッティはここ4試合で途中出場ながら4得点。それも、アタランタ戦では同点弾、トリノ戦では同点弾と逆転弾、そしてこの日のジェノア戦で再び同点弾と、いずれもチームを救うゴールだった。

　当然、周囲はトッティを絶賛している。キャプテンへの賛辞は、スパレッティ監督も惜しんでいない。ただ、トッティ「だけ」ではないこともつけ加えた。イタリアメディアがコメントを伝えている。

「(ボイチェフ・)シュチェスニーからは、彼もビッグセーブで失点からチームを救ったことを強調しておくように言われたよ。トッティがピッチに入ったときから、みんな彼のことばかり騒ぐのを心配したんだ。トッティはここ数試合で大きなことをやっている。彼は常にチームに貢献したいと思っているんだ。彼はこのままやらなければいけない」

「トッティは問題を解決してきた。だが、それはチームと一緒にやってきたことだ。私も君らと一緒で、トッティは輝いていると思う。24カラット? それ以上じゃないかな。だが、それは毎日身に着けることができるものではない。大事な夜に身に着けるものだ」

　今年で40歳になるトッティは、ローマとの契約延長が実現するかどうかが注目されている。スパレッティ監督はこの件について、次のようにコメントした。

「私は言うべきことをすべて会長に言ってある。トッティが契約を延長したら、私はとてもうれしい。彼が好きなことを続けるなら、私は幸せだし、それを支えるよ」

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